夏の星座が西の空へ傾くと、南の空高くに4つの星が作る大きな四角形が現れます。それは「秋の四角形(秋の四辺形、秋の大四辺形)」と呼ばれる、秋の星空のシンボル。夏に比べて明るい星が少ない秋の星空ですが、秋の四角形を目印にすれば星座が探しやすくなります。

秋の四角形

夜空に秋の四角形が見つけられれば、ペガスス座とアンドロメダ座がわかります



ペガスス座

秋の四角形はペガスス座の胴体にあたります。ペガススは、背中に羽の生えた天馬です。英語読みの「ペガサス」のほうが耳慣れているかもしれませんね。しかし、星座ではラテン語読みのペガススが正解です。

アンドロメダ座

秋の四角形を形作る4つの星のうち、実は左上の星はアンドロメダ座の星です。その星からアルファベットのAの形に星をつないでいくと、古代エチオピアの王女アンドロメダの姿が浮かび上がります。

続いて四角形の右(西側)の辺を地平線に向かってのばしてみましょう。すると、明るい星がみつかります。それは秋の星空でたったひとつの1等星、みなみのうお座のフォーマルハウトです。また、左(東側)の辺を延長していくと、くじら座の2等星デネブカイトスを見つけられます。

フォーマルハウトとデネブカイトス

秋の四角形から地平線に向かって視線をうつすと、明るい星が2つみつかります


みなみのうお座にしても、くじら座にしても、暗い星が多いので、星と星を線でつないで星座全体をとらえるのは難しいかもしれません。でも、秋の四角形をガイド役に、各星座のだいたいの位置がわかればしめたものです。

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