「北斗七星」を頼りに春の星座を楽しもう

星の明るさは、1等星、2等星……というように、「等級」という単位で表されます。数が小さいほど明るく、大きいほど暗い星です。非常に明るい星は「-(マイナス)」になることも。ちなみに満月は-13等級、太陽は-27等級です。

春の星座には明るい星が少なく、1等星は3つだけ。目立つ星が少ないと星座を探すのが難しく感じられますが、どうかご安心を! 誰でも知っている北斗七星を頼りにすれば、春の代表的な星座を順序よくたどることができます。

おおぐま座

日がとっぷりと暮れてから北の空を見上げると、7つの星が柄杓(ひしゃく)を伏せたような形に並んでいるのが見えます。それが北斗七星。実は北斗七星は星座名ではありません。おおぐま座の背中からしっぽあたる星座の一部です。北斗七星を目印に、星座早見盤や星図を見ながら星をたどっていくと、大きな熊の姿を探せるでしょう。その巨大さは、全天88星座の中で3番目を誇ります。

おおぐま座とこぐま座

星座神話によると、この2つの星座は神々によって熊の姿に変えられてしまった母子だといわれています


北斗七星の柄の端から2番目はミザールと呼ばれる星。ミザールをよく見ると、すぐそばで暗い星が寄り添うように輝いているのがわかるでしょう。その暗い星はアルコルといって、昔はアルコルが見えるかどうか視力検査に使われていました。ちょこんとした佇まいが何ともいえず愛らしく、「見つけた!」という喜びを味わってほしい星のひとつです。

こぐま座

北の空にあり、日本からは1年中見ることのできる星座ですが、北斗七星との関係から春の星座としてご紹介します。

北斗七星の水を汲むところの端にある2つの星を線で結び、その線を5倍ほど延長したところでポツンと光っている星が北極星。この北極星が、こぐま座のしっぽの先端にあたる星です。

こぐま座は、7つの星が小さな柄杓の形に並んでいて、おおぐま座の北斗七星とそっくり! ですが、北極星以外は暗い星ばかりなので、市街地の明るい夜空では星をつなげないのが残念です。

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