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2016年夏ボーナス平均支給額ランキング

2016年夏ボーナス平均支給額ランキングをご紹介します。業種別のランキングでは、業績の違いで業種間にばらつきがみられます。会社別ランキングでは、100万円超えの会社が何社もランクインしています。昨年夏のトップはトヨタ自動車。今年はいかに?

福一 由紀

執筆者:福一 由紀

ファイナンシャルプランナー / 仕事・給与ガイド

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ボーナスの支給ランキングを業種別や会社別にご紹介

日本経済新聞から2016年夏のボーナス調査結果(中間集計)がでました。4年連続の前年比プラスとはいえ微増といったところ。ボーナスの支給ランキングを業種別や会社別にご紹介します。

平均支給額は84万6478円、前年比1.98%増

2016年夏のボーナス回答・妥結状況。全体の支給額平均は84万6478円で2015年夏比1.98%アップ。調査対象の企業は、上場企業と日本経済新聞社が選んだ有力な非上場企業206社(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2015年5月10日現在。加重平均、増減率と前年比は%、▲は減)

2016年夏のボーナス回答・妥結状況。全体の支給額平均は84万6478円で2015年夏比1.98%アップ。調査対象の企業は、上場企業と日本経済新聞社が選んだ有力な非上場企業206社(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2015年5月10日現在。加重平均、増減率と前年比は%、▲は減)

上の表は、日本経済新聞社がまとめた賃金動向調査(10日時点)で、2016年夏ボーナスの平均支給額です。84万6478円で2015年夏より1.98%増とのこと。4年連続アップで良い結果になりました。

製造業は前年比1.47%増と伸び悩み

製造業の平均は92万1768円と金額は90万円を超えていますが、2015年夏と比べると1.47%増と伸びは大きくありません。2015年夏は2.19%、2014年夏は10.86%も前年より伸ばしており、製造業の好調さがここ数年は全体をひっぱってきました。今年は資源安や円高の影響を受けたため、業績がよくない製造業の業種がでてきました。これが、あまり伸びなかった原因です。

対して、非製造業の平均は53万7973円で前年比4.89%増。金額は低いですが、伸びは大きくなっています。こちらは資源安で収益力があがった企業が全体をおしあげたようです。

自動車トップで105万円、建設も前年比34%増で好調

2016年夏のボーナス業種別回答・妥結状況。調査結果より筆者が支給額順にランキング(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2016年5月10日現在。加重平均、増減率は%、▲は減)

2016年夏のボーナス業種別回答・妥結状況。調査結果より筆者が支給額順にランキング(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2016年5月10日現在。加重平均、増減率は%、▲は減)

上の表は、業種別のボーナス平均支給額ランキングです。トップは自動車・部品で105万610円。2015年夏から2.75%あげています。自動車・部品は2014年、2015年と3年連続トップで、100万円超えを維持しています。ここ3年は自動車業界がボーナス支給額のトップを走り続けています。

2位以下は、建設93万7009円、精密機械92万8018円、化学 87万3519円、造船 86万2147円。建設以外は製造業で、金額ランキングでは製造業が多く入っています。とはいっても、精密機械や造船は前年比割れをしており、製造業の中でも明暗がわかれていますね。建設は前年比34.25%増の大躍進。建設業の好調さがでています。

鉄鋼は前年比19%ダウン 、精密機械、商社、造船なども軒並みダウン

鉄鋼は前年よりも18.91%も下げて61万744円でした。鉄鋼は、毎年増減が激しい業種となっています。2015年夏は前年比8.5%増、2014年夏は27.09%増と大きく伸ばしてきたものの、今年に入ってダウンしてしまいました。鉄鋼業は経常損益が赤字になっている会社もでているため、かなりの下げに転じています。

他にも、精密機械は9.06%、商社6.48%、造船2.3%と下げています。このあたりも資源安が影響し業績悪化企業が多くあるところです。

業種別の支給状況をみてきました。では、会社別のランキングをみてみましょう。2015年夏のトップはトヨタ自動車でしたが、今年はどうでしょうか?

トヨタ自動車 148万円、日産自動車112万と自動車が独占

2016年夏のボーナス平均額ランキング(会社別)。会社別ではトヨタ自動車がボーナス支給額トップ。(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2016年5月10日現在、○は会社回答段階。※※は労組なし、無印は組合員平均など。◆は表記以外の?給あり、―は非公表、▲は減、mはモデル

2016年夏のボーナス平均額ランキング(会社別)。会社別ではトヨタ自動車がボーナス支給額トップ。(出典:日本経済新聞社ボーナス調査、2016年5月10日現在、○は会社回答段階。※※は労組なし、無印は組合員平均など。◆は表記以外の?給あり、―は非公表、▲は減、mはモデル

上の表は会社別の2016年夏のボーナス支給額ランキングです。1位はトヨタ自動車で148万円。前年比8.02%アップで好調です。トヨタ自動車は2014年夏、2015年夏も1位で3年連続のトップという結果に。2013年夏も2位ではありましたが、この年から100万円を常に超えており、ボーナス事情では断トツ1位といったところ。

2位も日産自動車112万円と、自動車業界は好調です。他にも5位にもホンダ、7位もデンソー、11位トヨタ車体、16位富士重工業と自動車、部品メーカーが6社もベスト20に入っています。

キリンビール、ヤマハは10%以上アップ

2015年夏と比べて大きくあげたのが、キリンビール10.83%増 108万3000円、ヤマハ13.5%増 100万円です。ヤマハに関してはこれ以外にも支給があるということで好調ですね。

キリンビールは国内の販売が好調で営業利益がアップしたようです。ヤマハは海外事業が好調で増収増益が4期続いています。それぞれ、会社の業績があがりボーナスがあがっています。業績に直結するボーナス支給は従業員もモチベーションがあがります。

5年前のトップは任天堂

業績によって様変わりするボーナス事情ですが、5年前の2011年夏のボーナス支給額トップは任天堂でした。支給額は161万9480円で1位独走状態でした。今では、ボーナス支給ランキングに任天堂の名前を見つけることはできません。5年でボーナス事情も業績も様変わりしていますね。

5年前の2011年夏のボーナス支給トップ10に入り、今年2016年夏にもトップ10に入っている会社が3社あります。それは、日産自動車、キリンビール、ホンダ。やはり自動車が強いですね。また、食品でシェアを取り続けているキリンビールも素晴らしい業績です。

2016年夏のボーナス支給ランキングをご紹介しました。来年、また5年後のランキングがどうなっているか楽しみです。

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