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PS Vitaに子ども達を連れてきたマインクラフト

PS Vitaに初のミリオンタイトルが誕生したというニュースが流れました。そのタイトルはなんと「Minecraft: PlayStationVita Edition」。元は、海外のPC用でインディーゲーム。しかし、日本でもジワジワと人気が出て、とうとうVita版は100万本! しかも、買っているのは子ども達だというではありませんか。

田下 広夢

執筆者:田下 広夢

ゲーム業界ニュースガイド

PS Vita初のミリオンタイトルはなんとマインクラフト

マインクラフト100万本の図

100万本は、ダウンロード版とパッケージ版合算の数字となります

PS Vitaに初のミリオンタイトルが誕生したというニュースが流れました。そのタイトルはなんと「Minecraft: PlayStationVita Edition」。もともとマインクラフトはPC版に始まって、様々なプラットフォームにリリースされていますが、PlayStationハードである、PlayStation3版、PlayStation4版、PlayStationVita版を合算しての100万本は、2015年の9月に達成していました。今度はそれが、PS Vita版単独での達成、ということになります。

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PS Vita版のマインクラフトは2014年10月29日の発売。この時はダウンロード版のみの発売で、パッケージ版はそれから5か月ほど遅れて、2015年3月19日でした。パッケージ版の初週販売本数は、4万本弱。当時は100万本なんて気配は全くなかったわけですが、それからゆっくりゆっくりと売れ続け、100万本を達成しています。

このゆっくりとした売れ方の背景には、子ども達の存在がありました。

元々は、コアゲーマーが楽しんでいたインディーゲームだった

マインクラフトの図

恐ろしいまでの中毒性はあるものの、BGMなんかもとても寂しくて、地味と言えばすごく地味なゲームです

マインクラフトというゲームは、そもそも子ども達をターゲットに作られたゲームではありませんでした。PCをプラットフォームにしたインディーゲーム、つまり小規模開発の、しかも海外発のゲームでした。初期のものが公開されたのは2009年5月、もう7年も前のことなんです。

初期の頃のマインクラフトを遊んでいたのは、相当に感度の高い、そしてゲームに対して能動的なコアゲーマーの人達です。そのうち、彼らがYouTubeやniconicoなどでゲーム実況動画をアップすることで、日本でも徐々に話題にのぼるようになっていきました。

マインクラフトは日本よりも先に海外で、爆発的なヒットを記録します。そしてその勢いで、PCのみならず、色んなゲームプラットフォームで展開されるようになりました。
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