業務が始まりモチベーションがダウン? 新入社員のメンタル管理

新入社員

研修も終えて仕事が始まる5月…。新入社員が健康にメンタルを保つコツは?

入社後の研修期間も終わり、新入社員は「会社に勤める」ということに少し慣れてきた頃でしょうか。

とは言うものの、「本当はマーケティングがやりたいのに営業に配属された」「とりあえずやれって言われるけど、何をやったらよいのか正直わからない」「優先順位をつけろと言われているが、つけ方がわからない」……など、上司に相談できず、スッキリしない気持ちを抱えながら過ごしている方も少なくないのではないようです。

「このまま仕事を続けられるのだろうか?」「この仕事は自分に向いているのだろうか?」と悩み多き新入社員にとって、職場でのメンタル管理はとても大切です。

今回は、新入社員が社会人としての健康的なメンタルを維持するために大切な、「当たり前過ぎる3つの極意」をお教えします。あまりに当たり前過ぎる!と思われる方も多いかもしれませんが、意外にもメンタル管理が上手にできない多くの新入社員は、いずれかを疎かにしていることがとても多いのです。3つの基本をしっかりと押さえましょう。

1.朝の「挨拶」はやり過ぎと思うくらい元気に!

メンタル管理

朝の「挨拶」はやり過ぎと思うくらい元気に

メンタル管理に「挨拶」はとても効果的です。
朝からはっきりと声を出すことで、仕事モードに入ることができる上、周囲とのコミュニケーション促進にもつながります。

挨拶のない職場に行くと、暗い雰囲気が漂っていますよね。一方、社内でも挨拶が活発な職場は、活気があり周囲の同僚への「気づき」や「配慮」のある職場であることが多いと感じます。

配属後は最初の2週間くらい挨拶を続けてみるものの、GW明けの5月から挨拶が何となく疎かになってしまう新入社員は多いものです。
  • 挨拶しても周りの人があまり返してくれないから
  • 挨拶しなくても自分の仕事が始められる状態になったので何となく
  • みんな挨拶していないので自分も習慣を忘れてしまった
こういった理由で挨拶をしなくなった新入社員は”要注意”です。

新入社員の「挨拶」を体調のバロメータとして見ている上司は実は多く、意図せず、「今年の新人は元気がない」「コミュニケーションが取れない」と周囲から思われてしまうこともあります。

最強の挨拶方法は、相手の名前を付けた挨拶です。

「おはようございます!」から「山田さん、おはようございます!」にするだけで、親近感が倍増します。たったこれだけで、社内の評判がよくなるのであれば簡単ですよね!

2. 上司とのコミュニケーションは”ヒットエンドラン”で

上司とのコミュニケーション

上司とのコミュニケーションは”ヒットエンドラン”で

新入社員にとって上司との関係はメンタルの状態に大きく影響します。それなのに、5月あたりから上司とのコミュニケーションを取らなくなってしまう新入社員も増えてきます。学生時代は同世代との交流しかしてこなかった新入社員にとって、10歳も20歳も年齢が離れていれば世代間のギャップを感じるのも当然です。話が合わない、何となく咬み合わない、何を言っているのか全くわからない…と感じることもあるでしょう。

しかし、仕事に早く慣れ、結果を出しやすい環境を整えるためにも、上司との関係構築は最優先でするべきことです。「親と上司は選べない」からこそ、コミュニケーションを通じて上司との関係性を強固なものにしておきましょう。
  • 上司と性格が合わない
  • 上司と話をしても課題が解決しない
  • 上司が忙しそうに見えて話しかけづらい
このような場合であってもコミュニケーションを取ることを諦めてはいけません。仕事をする上で「性格」は関係ありません。仕事における課題は必ずしも「上司が解決」するものではありません。どうやったらベターな選択肢に近づけるのか、自ら調べ、考え、それから上司に相談しましょう。

上司は忙しそうに「見える」だけです。スケジュールを事前にチェックしたうえで、「5分だけ時間を下さい」と言って相談する時間をおさえちゃいましょう。ポイントは、上司の間合いにあわせることです。

私は、上司とのコミュニケーションを上手く行っている新入社員に、どうような対応をしているのか聞いたことがあります。彼いわく、コミュニケーションのコツは「ヒットエンドラン」とのこと。ちょこちょこ5分くらい話しかけては、すぐ逃げるということのです。話しかける間隔と会話時間が絶妙で、1~3時間間隔で顔色をうかがいながら適宜業務報告や相談を行っているそうです。

ヒットエンドランだけが答えではありませんが、自分なりに上司との関係構築方法を模索しましょう。

3. 飲み会は週末のみ! 睡眠時間を減らす生活は避ける

睡眠時間を減らさない

飲み会は週末のみ、睡眠時間を減らす生活はイケてない

新入社員は飲み会に誘われる機会も多いもの。社内の飲み会は周囲との懇親を深め、昼間は気づかなかった先輩の意外な側面を発見できたりします。また社外との飲み会は、外の世界に触れられる良い機会ですし、積極的に社外のネットワーク作りをすることはよいことです。

しかし、せっかくの機会だからと羽目を外しすぎると手痛いミスをおこすので要注意が必要です。業務開始から3ヶ月にあたる5月~7月は、睡眠時間を減らす生活リズムを避けましょう。

・同期や友達から頻回に誘われ、ほぼ毎日終電近くまで飲んでいる
・毎日深夜までオンラインゲームに熱中してしまう
・溜まった家事をやらないと気がすまず、気づくと毎日深夜になっている

生活リズムが落ち着く5月~7月までは、むしろ「30分」だけ睡眠時間を増やすのがオススメです。そうすることで仕事がはかどり、メンタル管理が容易にできるようになります。


産業医として多くの新入社員を見てきた中で感じるのが、「当たり前過ぎる極意」を粛々と実行できる新入社員は、2年目、3年目に会社で評価されるということ。たったこれだけのことですが、しっかりとできている新入社員はあとあと良い評判を聞くことが多いのです。新しい生活に慣れ始め、当たり前のことが疎かになりがちな5月だからこそ、もう一度「メンタル管理の基本」を見直し、気持ちよく働ける環境を自ら作っていきましょう。
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