58種類もの大和伝統野菜を味わい尽くす
まずは、私がいただいたお料理やお野菜をご紹介しましょう。なんと今回の「粟大和野菜のフルコース」では、58種類もの野菜が使用されていました。
前菜には、パーブルスイートロード(紫芋)と鳴門金時のお焼き(右上)、オレンジ白菜のクリーム煮(右下)、タカキビのパイ包み、今市カブの海苔巻き。梅ジュース。
大和牛のローストビーフ、手作りこんにゃく、紫レタス、紅芯大根、ワサビ菜。
カラフルな野菜の煮物は、紫白菜、今市カブ、しいたけ、レッドムーン(芋)、里芋、かぼちゃ、片平あかね、黄金カブ、大和まな、黒大根、人参、粟の揚げ餅、生麩などが入っています。どの野菜も個性豊かで、風味や食感にしっかりとした主張がありました。
豆乳鍋には、大和芋のとろろ、青大根、紫大根、緑大根、赤水菜、えのき茸の他に、エビやホタテ貝柱や生麩など、たっぷり。
左から、シマアジのカルパッチョ、「八ツ頭」のズイキ、人参と大根のなます。
左から、野菜のペーストを鋳込んだ薄揚げ、紅菜台(中国種の菜の花)、こんにゃくのきんぴら。ワサビ菜とベーコン、紅丸大根。
天ぷらは、大和まな、ふきのとう、つるくびかぼちゃ、春菊、ノーサンルビー(ジャガイモ)、コールラビ(紫)、菊芋、宇宙芋。
しめのご飯は品種はヒノヒカリに、餅米の黒米をブレンドし、緑大豆をトッピング、紅芯大根、大和まな、お味噌汁は今市カブ。
さらにデザートは、イチゴの「あすかルビー」、キウイフルーツ、チーズケーキ(またはチョコレートケーキが選べます)と、名物のオリジナル和菓子「粟生」。ドリンクに奈良産「和紅茶」またはコーヒーが付きます。
「粟生」の生地には、「むこだまし」という最高級品種の粟を使用されています。「むこだまし」は白く餅のような粘りがあります。あっさりと上品な餡は、幻の小豆と呼ばれる「白小豆」と「宇陀大納言小豆」を使用。
この粟は、三浦さんが十津川村で奇跡的に見つけた種を復活させたもの。「粟」というお店のシンボル的な存在です。