桜盆栽の作り方…初心者におすすめの作り方を紹介
盆栽では、葉が小ぶりな富士桜(マメザクラ)や比較的病害虫に強い山桜や寒桜などを古くから楽しんできました。盆栽であれば花を間近かで愛でることもでき、室内に飾ってお花見を楽しむこともできます。また、最近では小さな盆栽に向く接ぎ木素材の苗木も作られるようになりました。今回は初心者にもおすすめの桜の盆栽づくりをご紹介します。桜盆栽の作り方1.用意するもの…土や苗木等
必要な道具は、根切りバサミ、コテ付きピンセット、箸、針金、鉢底網、苔のほか桜の苗木(今回は旭山という品種の桜です)の他に今回は玉咲きの桜草の苗、鉢を用意しました。用土は、ゴロ土として赤玉土小粒、植え付け用土として赤玉土極小粒2:鹿沼土小粒1の混合土を用意しました。
桜盆栽の作り方2.植え付けの手順…鉢に土を入れ根の手入れ
はじめに、鉢底の排水口にかぶせるネットと鉢を固定するピンをアルミニウムの針金でつくります。写真のように、鉢の内側からネットに針金を通して、鉢裏に出てきた針金の足を180度折り曲げて鉢と固定します。
鉢の深さの5分の1を目安にゴロ土を入れ、その上から植え込み用土を等量重ねます。
竹箸で桜の根鉢をほぐします。桜の植替えは3月の花の直前または10月が適期です。根をほぐす時は、根元から根の先へ向かって髪をとかすように絡まりあう根をほぐします。
根元の土も丁寧に落とし、写真のように他の根よりも明らかに上のほうから生える根=上根(うわね)を元から切りましょう。写真ではかなり太い根が上根として見つかりました。
根がほぐれたら、根の全体の分量の3分の1を残すように根の先を切り、新陳代謝を促します。
初心者の方で根を切ることがためらわれる場合は、3分の2を残すように根の先を切りましょう。
根ほぐしができたら、桜と桜草を組み合わせて鉢の中に据え、植え込み用土を流しいれます。根と鉢の間に多くの隙間がありますので、土を入れたら、再び箸を使って用土を鉢の中につめます。細かな根と根の間の隙間にも植え込み用土を入れたら、たっぷりと水をやります。シャワー状に水が出るハス口のついたジョウロで排水口から出る水が透明になるまでたっぷりと水をやりましょう。水をやったら、ピンセットのコテの部分で土を平にならし、苔張りの準備です。
仕上げに苔をはります。写真は山苔を張っているところ。苔と苔の間に隙間ができないようにパズルをはめるように苔を張ります。
旭山桜と玉咲桜草の寄せ植えの盆栽が出来上がりました。これからの開花が楽しみです。
こちらが、花が咲いている旭山桜の盆栽です。ピンク色の花が美しく、手のひらでお花見が楽しめますね。ぜひ、一鉢桜の盆栽を育ててみてください。咲いた時の喜びは、春の訪れと共に嬉しいものですよ。
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