植えつけ
手の中で花束を組むように配置決め
前回は、苗の下準備や根の処理についてご紹介しました。今回は鉢への植え込みから完了までです。まず、2種類の株元を揃え、手の中で組みます。根元が陥没しないよう、根が張り出す高さを揃えましょう。
根がはみ出さない様にして鉢にセット
配置が決まったら、手の中で花束状に組んで用意していた鉢に据え付けましょう。
土入れで鉢の中へ用土を入れます
利き手の方で土を入れます。イメージとしては根と根の隙間に細かい土の粒を入れていく感じです。利き手でない方の手で株をしっかり押さえておきましょう
小さな隙間にも用土を入れましょう
さらに、写真のように箸を鉢底までゆっくり差して土をすき込みます。この土入れが不十分だと1~2週間で植物が弱ります。丁寧に土がもぐらなくなるまで。
根留めの針金をねじります
土が入りましたら、鉢の縁にかけておいた2本の根留めの針金をねじります。2本の針金同士を寄せて株元のところでねじります。ねじるだけでは不十分で、写真のようにやっとこ(盆栽専用のペンチ)で緩みがなくなるまできつくねじり、しっかり木の根元を固定します。
たっぷりと水やり
根留めができたら、ハス口のついたジョウロで株元にたっぷり水をやりましょう。はじめは濁った水が鉢底穴から出ますので、その水が透明になるまでたっぷり水をかけます。にごりの元である、土のみじん(細かな粉)を洗い流すためです。みじんを流して、排水性を確保した用土にしておきます。
つい無言で熱中してしまう苔はり
水をやったら、仕上げの苔はりです。写真は山ゴケ(ホソバオキナゴケ)をはっているところ苔はインターネットショップでも購入できます。パズルをはめるように、隙間がないようにはりましょう。土が見えなくなると、ぐんと盆栽らしい落ち着いた雰囲気にまとまりますよ。
苔もはって、新生活がスタート!
できあがりました。正面を決め、盆栽の流れをいかして、マイ盆栽づくりを楽しんでみてください。