どこに設置ができるのか？
おうちカムは、無線LAN対応だ。そのため、電源（ACアダプタ）さえ確保でき、電波が届くところであれば、どこにでも設置できる。おうちカムと無線LANルータの接続は、WPSボタンを押すだけで完了する。ただし、防滴機能などはついていないので、基本的に屋内での使用に限られるだろう。
設定は簡単なのか？
少々専門的になるが、外出先から自宅のサーバーに接続するには、別に高額な費用の発生する固定IPアドレスが必要になる。固定IPアドレスがなくても接続する方法もなくはないが、初めての方が簡単にできる設定ではない。その点、「おうちカム」は、クラウド上に防犯カメラ専用の認証サーバーを用意しているので、通常の戸建て住宅といった環境はもちろん、集合住宅用のインターネットといった複雑な環境でも簡単な設定でセットアップを完了できる。
iPhoneでセットアップするには、App Storeで「おうちカム」というアプリ（無料）をゲットし、製品付属のQRコードを読み取って手順を進めていくだけだ。
セットアップカードとおうちアプリ（iPhone左下）。製品情報はセキュリティ上加工済み。
カメラの性能は？
いくらお手軽とはいえ、カメラの性能が「安かろう悪かろう」では仕方がない。そこで、性能をチェックしてみた。下が戸外を映した写真。さすが、130万画素のカメラだ。数万円する業者用の防犯カメラ（カメラ部のみ）には52万画素の製品も有る。
戸外を撮ってみた。
次は、画像の一部をズームした様子だ。ぬいぐるみの質感も出ている。
近接撮影の一部をズームしてみた。
暗いところでも大丈夫か？
LEDによる照明もある。
そのために、アプリの設定画面の中から、本体の左右にあるLEDをオン/オフすることができる。実際に試してみたところ、白色LEDが光り、眩しいほどだった。これなら、暗い部屋の中を照らすことができる。
また、マイクの性能を試してみた。これがかなりの高性能で、静かにしていれば、おうちカムを設置した部屋の中にある掛け時計の秒針の音も拾うことができた。
このほかに、Windowsパソコンで監視することも可能だ。製品付属のCDで「おうちカム検索ツール」をコンピュータにインストールするれば、別室に置いたノートパソコンで動画を見ることができる。
画質は、下の画像のようにスマホより鮮明だ。ただし、家庭内のWifi環境内に限られ、スマホのように外出先からアクセスすることはできない。
Wifi環境ならコンピュータからもアクセス可能。
先に挙げたスマホとの例と同じ場所を撮影。画質を比べてみて欲しい。
以上のように、1万円以下で入手できるのであれば、買ってみようと思われる方も多いかと思う。
・子供が帰ってきたら写真付きのメールを送信する。
・部屋の中で動きを感知したらNASに動画を順次保存していく。
といった機能には、追加の設定が必要だが、写真で紹介した機能は買って帰ってきてすぐに利用できる。
さて、あなたの判断はどうだろうか。
