フィンランドのトイレには、手動ウォシュレットがついている!?

ウォシュレット

使う前にまず水道の水を出し、噴射位置を決めてからレバーを握る

日本のトイレのように、ボタン1つでノズルが動き出すようなハイテクなウォシュレット機能は、フィンランドトイレには見かけません。その代わりに、便座のそばにはいわゆる手動ウォシュレットが設置されているのが普通です。強力噴射が可能なミニシャワーのような装置で、水源は手洗い用の水道とリンクしています。使いたいときはまず水道の蛇口をひねって水を出してからミニシャワーを手に持ち、ポジションが整ったらレバーを握って水を噴射させます。

操作に慣れると日本人でも十分使い勝手がよいと評判の装置ですが、慣れないうちは、うっかり床や自分に向けて噴射させ水浸しになるアクシデントの報告も多数。利用してみたい人は、便座に座る前によく手順を試してみてくださいね。

かつてはあの世界的な陶器ブランドが、北欧中の便器を作っていた!?

アラビアトイレ

便器も立派な陶器作品のひとつ!?

やや古い建物やホテルのトイレでは、便器の側面や水洗レバーの先に、かのフィンランドを代表する老舗陶器ブランド、アラビア(Arabia)社のロゴマークがときどき見つかります。1870年創業のアラビア社は、ヘルシンキのアラビアファクトリーで食器などを作る傍ら、実は1874年から長らくトイレの便器やシンクなども作り続けていたのです。戦前はアラビア社が北欧唯一の便器製造メーカーだったのですが、戦後になって需要が急増し、ヘルシンキ市内の工場では製造が追いつかなくなったので、別の街に工場を移転。そして1992年には別の会社に移ってしまったため、以後アラビアのロゴがついた便器は製造されなくなりました。滞在中は、今や希少になりつつあるアラビア・トイレをぜひ見つけてみてくださいね。

平均身長の高いフィンランド人が使うトイレは、背伸び必至…?

男性の平均身長178cm、女性の平均身長164cmと世界でもトップクラスの平均身長を誇るフィンランド人だけに、トイレの規格、とりわけ男子トイレの便器の高さは、やや日本人にとっては高すぎて、用をたすのに一苦労……と嘆く日本人旅行客も少なくありません(特に男性)。

フィンランドのトイレットペーパーは、なんとトリプル!?

トイレットペーパー

デザインブランドとのコラボレーション商品などもある

製紙業のさかんな国フィンランド。トイレットペーパーも当然国内の工場で作られたものが市場を席巻しています。驚くべきは、フィンランドの家庭用トイレットペーパーのスタンダードはなんとダブルを超えてトリプル仕様。そのせいもあってか、フィンランド人のトイレットペーパーの使用スピードはびっくりするほど速い! あっという間に1玉を使いきってしまうのは、もはや一回あたりの使用量だけの問題ではないはず。

また、トイレットペーパー業界内のセールス争いも熾烈です。その結果、芯まで水溶紙でできていて最後にトイレに流せてしまうもの、ペーパーに詩やストーリーが印字されていて読み物として楽しめるもの、芯の中にときどき工場作業員のメッセージカードが挟まれているものなど、必要かどうかはさておき、ユニークなトイレットペーパーもたくさん売られているのです。

フィンランド人は、手拭き用ハンカチを持ち歩かない!?

ローリングタオルマシーン

引っ張ると未使用のタオル地が出てきて、しばらくされると機械の中に自動回収されていく

実は、日常的に手拭き用のハンカチを携帯しているフィンランド人はほとんど見かけません。というのも、フィンランドのトイレや水回りには、必ず何らかの手拭きアイテムが常備されており、それを利用するのが普通だからです。

アイテムは大きくわけて3種類。まずは日本でもおなじみの、手を突っ込んで風圧で乾燥させるマシーン。機械により威力がまちまちですが、近年は威力抜群な最前線マシーンの導入も進んでいます。次に、使い捨て再生紙のお手拭き。ごわっとした紙束が洗面所に積まれていたりボックスから引き出せるようになっています。付近に必ずゴミ箱があるので、紙くずを散乱させないようにきっちり処分を。そして日本人の目にやや珍しく映るのが、ローリングタオルマシーン。長ーい1枚のタオルがボックスの中に収納されていて、手で引っ張ると未使用部分のタオル地が出てきます。そして数秒後には、自動的に利用部分が巻き取られるという仕組み。ですので利用後は引っ張りだしたタオルをそのまま放置すればOKです。見かけたら一度ご利用あれ!


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