大阪・本町に新しいバスク料理店が誕生!「Alarde(アラルデ)」
「アラルデ」の外観
大阪市西区の東西を四ツ橋筋となにわ筋、南北を長堀通と中央大通に囲まれた地区は、ほぼ中央にオリックス劇場(旧厚生年金会館)と新町北公園を擁する文教地域。知る人ぞ知るレストランやブーランジェリ、和菓子店も数多い注目すべきエリアです。この区画に今年(2016年)2月2日、「バスク料理(COCINA VASCA)」のレストランが仲間入りしました。
その名は「
Alarde(アラルデ)」、シェフは昨年まで靱公園近くのバスク料理店「エチョラ」とその姉妹店2店の統括シェフを務められ、今回独立を果たされた山本嘉嗣さんです。山本シェフはスペイン・バスク地方のオンダリビア(Hondarribia)のミシュラン一つ星レストラン「Alameda(アラメダ)」で、3年余り本場のバスク料理の腕を磨かれて帰国された方。
今回の店名「
Alarde」も、毎年9月8日にオンダリビアで行われる、ナポレオン軍からバスクをを守った誇り高き戦勝記念パレードの名前から名付けられました(なんとシェフも日本人としてこのパレードに出場されたそうです!)。
木の温もりが感じられる店内。
クラシックなアイアンワークの門扉とステンドグラスが印象的な重厚な木の扉の玄関を入ると、木目も鮮やかなケヤキの一枚板の8人掛けカウンターがドーンと奥に延び、その向こうには6人掛けのテーブルが隠されています。天井の梁や内部のドアや仕切りは、奈良の古い造り酒屋から出た古材を使って作り直したもの。年季の入った天然木の木肌が店の内部全体に何ともいえぬ温もりを醸し出しています。
シェフ自らが設計した特注のアサドール。
座り心地の良い木の椅子が並ぶカウンターのど真ん中に陣取ると、正面にはレンガ壁に囲まれて大きな「アサドール(Asador)=グリル」が納まっています。これは子豚をぐるぐる廻しながら丸焼きにできるように、とシェフ自ら設計図を引いて大阪の鉄工所に特注されたもの。(薪と)炭焼きにこだわるシェフならではの店作りですね。
それでは次ページからは、
アラルデのディナーコースの料理を御紹介していきます