ベッキーさんに感謝しています
ガイド:作詞家でもある笹さんは、アイドルへの楽曲提供もしていますよね。
笹:
90年代後半、ジェリーフィッシュの石崎智子さんとのコンビで、何人かのアイドルの作詞をやらせて頂きました。ゲームの主題歌になったり、CD化したものもあります。当時、生意気なド素人だった自分を使ってくださった石崎さんには感謝しております。
宇宙ヤングでは、2002年にTBSの「U-CDTV」という番組の企画で、ベッキーさんの曲「ベッキー・クッキー・モーニング」をプロデュースさせて頂きました。
ガイド:
なんと意外な接点! 最近、記事にさせてもらいましたが、ちょうど『伝説のスタフィー』(2002年)と同じ年ですね。
歌手としてのベッキーを再評価してみる (All Aboutテクノポップ)
笹:
収録の時、僕の短歌が載ったパネルに致命的な誤植があって、これを放送されたら自分の歌人生命は終わると思って、「これを載せるなら帰ります」と突っぱねて、現場が揉めたのですが、そのときベッキーさんが「短歌は1文字違うだけで意味がまったく変わってしまう。どうかこのパネルは使わないで」と言ってスタッフを説得してくれました。涙が出るほどうれしかったです。おかげで歌人生命の危機を脱することがました。だから、僕は今でもベッキーさんに感謝しています。
ガイド:
いい話ですね。
笹:
あとは、アイドルマスターで知られる長谷川明子さんの「2100年の東京タワー」という曲を宇宙ヤングでプロデュースさせて頂きました。いまでも人気のある曲のようです。
2100年の東京タワー (歌詞ナビ)
「ザ・ベストテン2004」で迷子になる
ガイド:アイドル的存在でもあったテクノポップ・バンドと言えば、C-C-B。笹さんにご紹介頂いたC-C-Bの関口誠人さんへのインタヴュー記事を2004年に掲載しましたが、今でも読まれる人気記事です。関口さんとはどのような出会いだったのですか?
元C-C-Bの関口誠人さん登場! (All About テクノポップ)
笹:
小学館の水野さんと漫画家の杉木ヤスコさんから、「C-C-Bの関口さんを囲む会をやるから来ない?」とお誘い頂き、C-C-Bのファンだったので喜んで参加しました。当時、関口さんは川柳や短歌を興味を持っていたこともあり、すぐに意気投合しました。宇宙ヤングのライヴにもよくゲスト出演してくださいました。
「ザ・ベストテン2004」とか、いろんなテレビ番組の収録に連れていって頂きましたが、いま思えば、メンバー間における緩衝材的な役割が求められていたのだと思います(笑)。役に立てたかどうかはわかりませんが……。
「ザ・ベストテン2004」では、トイレに行ったら迷子になって楽屋に戻れなくなってしまい、仕方なくスタジオのミラーゲートの裏の楽屋でじっとしていたら、松田聖子さんと田原俊彦さんが入ってきました。それから10分間くらい無言の沈黙が続いたのですが、あれは、悲しみ2(TOO)ヤングな状況でしたね……。
ガイド:
「こんなはずじゃなかったよね……」と歌い出して欲しかったです(笑)。間もなく始まる『念力家族』の続編、そして「念力かるた」「念力音頭」の実現にも期待しています!
笹公人公式ホームページ