テクノポップ/アーティストインタヴュー

『念力家族』の笹公人とテクノ歌謡の深いカンケイ(3ページ目)

テレビドラマ化を果たした『念力家族』、4月4日から第2シーズンが開始! 3月には堺市のさかい利晶の杜にて『笹 公人 作品展 念力歌(か)ふぇ』が、1ヶ月に渡って開催されます。笹さんをお招きして、堀ちえみさん、ベッキーさん、C-C-Bなど、テクノ歌謡ネタ満載のインタヴュー記事となりました。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

音頭とテクノ歌謡について語る

ガイド:
健康派アイドル歌手でもある堀さんが歌った曲の中で、僕が一番印象に残っているのは、「Wa・ショイ!」(1985年)です。サンプラーを使った実験系テクノ音頭としても取り上げられるこの曲、鈴木博文・作詞、白井良明・作編曲の裏ムーンライダーズ歌謡であります。ぜひ、堀さんとはこの曲について深く話し合ってください。
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Wa・ショイ!


笹:
了解しました! 僕も好きな曲です。
先日、堀ちえみさんが「夜のヒットスタジオ」で「Wa・ショイ!」を歌っている動画を見たのですが、「コスモ星丸」風ファッションに身を包んだちえみさんの周りを和製R2D2みたいなロボットが動き回っていて、かなりシュールでした。やってるご本人はつらかったかもしれませんが、とても好みの世界観です。

ガイド:
「Wa・ショイ!」と近い路線で音頭系として思い出すのが、細野晴臣・作曲の柏原よしえの「しあわせ音頭」(1983年)です。この辺りの変化球的なもので、好きなのはありますか?

笹:
TPOの「HOSIMARU音頭」(つくば科学万博公式テーマ曲「HOSIMARUアッ!」のB面曲)ですかね。これもサンプリングが印象的な曲で、無性に聴きたなくなる時があります。

音頭といえば、民謡歌手・木津茂理さんの音頭曲の作詞を何曲かやらせていただいたのですが、つるとかめ(木津茂理さん&澤田勝秋さん)、細野晴臣さん、林立夫さん、ASA-CHANGさん、坂田学さん、伊藤大地さん(SAKEROCK)という超豪華メンバーによる演奏で披露されて、得難い体験をしました。
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青山民謡酒場 vol.5(2012年)青山CAY


また、2014年の7月に青山CAYでの細野晴臣さん×鎌田東二さん×三上敏視さん×木津茂理さんのスーパーセッションでは、僕が作詞を担当した「三日月の恋」と「ロズウェル節」が演奏されて、こちらも大感激でした。
aoyama2

(2014年)青山CAY


次は、「念力音頭」を作るしかないかなと思っております。

ガイド:
「念力音頭」はまだ誰もやっていない未開拓領域なんで、是非やって欲しいです。
堀ちえみさんは音頭とテクノ歌謡を横断したアイドルですが、テクノ歌謡部門についてもお話ししましょう。宇宙ヤングとしても、テクノ歌謡をカヴァーしていましたよね。

笹:
「高橋名人のBugってナイト2」で、伊藤さやか「恋のB級アクション」をカヴァーしました。HIDE-AKI(小林秀聡)さんのアレンジも冴えてました。アイドルの久保亜沙香さんがボーカルで、高橋名人と僕がコーラスを担当しました。あの曲を作った小林泉美さん(「ラムのラブソング」で有名)はテクノポップの天才だと思います。
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