テクノポップ/アーティストインタヴュー

ハビエラ・メナ(1)~チリが生んだポップの魔法女子

僕が中南米テクノ(ポップ)に興味を持つきっかけを作ってくれたのが、ハビエラ・メナ(Javiera Mena)。15歳からプログラミングを始め、エレクトロデュオ、Prissaを経て、2006年にソロデビューを果たしました。今回、彼女への貴重なインタヴューが実現しました! まずは前編です。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

All Aboutの「ガイドの原点」でインタヴューを受けた際、注目アーティストとしてあげさせてもらったのが、ハビエラ・メナ(Javiera Mena)ちゃん。僕は2010年から一方的に知っているだけの関係でしたが、SNSのおかげでつながり、この度インタヴューの運びとなりました。

ガイドの原点 (All Aboutテクノポップ)

すでに、ハビエラのミュージッククリップを手伝ったマツミ・シンノスケ君と彼女について熱く語っています。

中田ヤスタカ好き、少女漫画好きハビエラ・メナ (All Aboutテクノポップ)

そして、今回、直接ご本人に熱く語っています(笑)。後編に続くのでよろしく!
javieramena

Javiera Mena


美しいチリ…でも不平等が存在する国

ガイド:
ハビエラ、今回あなたにインタヴューする機会が持てて、とても嬉しいです。僕はずっとあなたとあなたの音楽の大ファンで、あなたの素晴らしい音楽をより多くの日本のリスナーに聴いて欲しいのです。まずは、幼少期の話から教えてください。チリのどこで生まれたのですか?

ハビエラ:
私はチリのサンティアゴ市の中心部で生まれ、たくさんの素晴らしい音楽を聴きながら、両親そしておじいちゃん、おばあちゃんと同じ屋根の下で育ちました。

ガイド:
残念ながら、僕はまだチリに行ったことがありません。チリは日本から見て、地球の裏側にあります。いつか訪れてみたい国の一つです。チリを知らない人に、どのようにチリを説明しますか?

ハビエラ:
そこには外国人も含めてとてもフレンドリーな人々が住んでいて、多くの自然と訪れてほしい美しい場所があります。同時にチリは顕著な不平等が存在するラテンアメリカの国であり、それは人々を悲しませます。しかしながら、チリの人々とラティーノたちは状況が良くなるように努力しています。

15歳でプログラミング

ガイド:
まだ少女だった頃から、歌ったり、楽器を演奏したりしていたのですか?

ハビエラ:
フルートの演奏が最初でした。15歳でコンピューターを手に入れた時、エレクトロニックな音楽をプログラミングし始めました。

ガイド:
あなたは音楽学校で音楽を学んだと理解しています。その時期から、すでにプロのミュージシャンになる計画があったのですか?

ハビエラ:
小さい頃からミュージシャンになりたかったわ。音楽学校に入学する前から多くの曲を作っていました。

アコースティック・エレクトロニカ時代

ガイド:
2014年に、あなたのアーティストとしての初期のキャリアからの楽曲を収録したアルバム『Primeras Composiciones 2000-2003(初期の作品 2000-2003)』がリリースされました。その時期の音楽スタイルはアコースティック寄りですが、どのようにあなたはスタイルを変えていったのですか?

Primeras Composiciones 2000-2003 (amazon.co.jp)
primerascomposiciounes

Primeras Composiciones 2000-2003


ハビエラ:
その時期、私は何かユニークなものを求めていて、エレクトロニックな要素でフォークミュージックを作りたかったの。私のハートは、alect’ronica(アコースティック・エレクトロニカに近い表現)にときめいていて、そこから自分を表現していました。
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