テクノポップ/アーティストインタヴュー

ハビエラ・メナ(1)~チリが生んだポップの魔法女子(2ページ目)

僕が中南米テクノ(ポップ)に興味を持つきっかけを作ってくれたのが、ハビエラ・メナ(Javiera Mena)。15歳からプログラミングを始め、エレクトロデュオ、Prissaを経て、2006年にソロデビューを果たしました。今回、彼女への貴重なインタヴューが実現しました! まずは前編です。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

メキシコの大企業からの通達でPrissaに改名

ガイド:
その後、あなたはフランシスカ・ヴィレラ(Francisca Villela)とPrissaというデュオを結成し、EP『Ni Tu Ni Yo(あなたと私)』をリリースしました。最初、デュオの名前はTele Visaだったけれど、Prissaに変わったのですよね。僕は両方の名前とも気に入っていますが、どうして名前が変わったのですか?

Ni Tu Ni Yo (SoundCloud)
nituniyo

Ni Tu Ni Yo


ハビエラ:
私たちは知らなかったのですが、Televisaというのは、ラテンアメリカ全体で力のあるメキシコの多国籍企業の名前でした。彼らは私たちに名前を変えるようにとの通達を送ってきたのです。

ガイド:
どのようにフランシスカに出会ったのですか?
prissa

Prissa


ハビエラ:
彼女は友達の友達だったの。

レトロ大好き女子組

ガイド:
Prissaの「Dar (Give)」という曲が大好きです。とってもキュートでポップ。YouTubeクリップでのレトロなガジェットが出てくる映像も大好きです。レトロなものは好きなのですか?

Dar (YouTube)
prissa

Prissa


ハビエラ:
はい、とっても。私もフランシスカもレトロなものすべてのファンです。

ガイド:
Prissaとしても活動しながら、あなたは平行してソロとしても歌っていたのですか?

ハビエラ:
はい、同時平行でした。

ガイド:
ユニットは継続しませんでしたが、フランシスカとは今も連絡を取り合っているのですか?

ハビエラ:
はい。彼女はベルリンに移り、定住しています。何度かベルリンに訪れました。

チリにインディー・シーンはあるのか?

ガイド:
「Sol de Inverno(冬の日)」という曲がコンピレーション・アルバム『Panorama Neutral』(2005年)に収録されています。このコンピに、複数のチリ出身のインディーポップ系アーティストも参加しています。チリにはインディーシーンのようなものは出来上がっているのですか?

Panorama Neutral (amazon.co.jp)
panoramaneutral

Panorama Neutral


ハビエラ:
それがシーンと呼べるのなら、チリには興味深いアイデアを持った多くのバンドがいます。

ガイド:
このコンピのプロデューサーで、Shogunとしても参加しているクリスチャン・ヘイネ(Cristián Heyne)とはどのように知り合ったのですか?

ハビエラ:
彼は、私と一緒に仕事をしたいと、コンタクトをしてくれたの。その後、私のレコードの共同プロデュースもしてくれたわ。
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