フランス語

フランス語の単語表記が変更へ! 対策は?

2016年9月からフランス語の綴りに関する新しい規則が導入されることになりました。一体どのような変化がおきるのでしょうか?日本人学習者にもなじみの深い単語をピックアップしながら、初級者にも影響のありそうな変更点を確認してみましょう。

越智 三起子

執筆者:越智 三起子

フランス語ガイド

教えて!フランス語の新しい綴り

フランス語のorthographe (綴り)は、これまでも時代に応じて変化してきましたが、2016年9月からnouvelle orthographe (新しい綴り)の規則が導入されることになっています。一体どのような変化がおきるのでしょうか?日本人学習者の視点から、教科書などで比較的目にすることの多い単語をピックアップし、初級者にも影響のありそうな変更点を確認しておきましょう。

数字の表記法

chiffres

フランス語の数字表記はややこしい

フランス語の数字はややこしいことで有名ですが、筆記に関しても一筋縄ではいきません。これまでだと、例えば22(vingt-deux)のように端数のある数字は、10の位と1の位の間を-trait-d'union/ハイフン)で結んでいました。ところが、21のように1の位にunがくる場合には、vingt et un 、また、1000(mille)や100(cent)などの位を表す単語の前に数字がくる場合には、200(deux cents)といった風に、trait-d'unionなしで表記されることの方が一般的でした。

新規則では、vingt et un → vingt-et-un、deux cents → deux-centsという風に基本的にはtrait-d'unionを使って数字を表記することが推奨されるようになり、学習者にとってはわかりやすくなります。こちらのサイトでサーチボックスの中に数字を入力し、écrire(書く)をクリックするとフランス語の数字表記が確認できますので、正しい表記方法を確認してみましょう。

消えるハイフン

先ほどの数字の例とは逆に、複数の単語を組み合わせてつくられたmot-composé(複合語)に関しては、trait-d'unionを使用せず表記することが推奨される例が増えます。

例えば、extra(~外の)という接頭語とterrestre(地球の)という2つの語から成立しているextra-terrestre(宇宙人)がextraterrestreになるといった具合です。他にもhautparleur(スピーカー)やautostop(ヒッチハイク)、portefeuiile(財布)などの例があげられます。

実際のところ、仏和辞典においては、単語によって、両方の表記を例としてあげているもの、trait-d'union有りのパターンで記載されているもの、無しのパターンで記載されているものと扱いが異なりますので、一度お手持ちの辞書を確認してみられるといいですね。

次ページでは、フランス国内でも大きくとりあげられていた綴り字記号accent circonflexeに関する変更についてみてみましょう。
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