”骨太男前”なのに繊細さを兼ね備えたビストロ料理
駒沢大学駅から徒歩1分、住宅街のなかにある「ビストロ コンフル(bistro‐confl.)」。以前から人気のお店でしたが、2015年5月に田中郷介シェフが就任されて以来、以前にも増して食通が足繁く通う注目店になりました。カップルやファミリー、グループで訪れるのももちろん楽しいのですが、このお店はひとりでカウンター席を陣取るのもオススメです。メイン料理をハーフサイズで注文することも可能なので、目の前のシェフに食べたい食材や調理法をリクエスト出来るのも嬉しいところです。
ディナータイムは大きな黒板に30種類以上の旬のメニューが並びます。 グラスワインも常時10種類以上。ワインに詳しいオーナーが料理や好みに合わせて、最高の一杯を提案してくれます。
食べること、飲むことが大好きという田中郷介シェフは、1979年11月横浜生まれ。大学在学中からフランス料理を仕事にしたいと考え、フランス語を学び、会社員生活を経て渡仏。ブルゴーニュの三ツ星レストラン「ラムロワーズ」で料理人としての第一歩を踏み出しました。
その後、都内のフレンチレストランで腕を磨き、南青山のフレンチレストラン「トリニテ」を料理長として一躍人気店に押し上げたのち、2015年5月より「ビストロ コンフル」の料理長に就任されました。
店内は控えめな装飾でクラシックな雰囲気。奥には個室もありますが、やっぱりオープンキッチン前のカウンター席が特等席です。
それではさっそくお料理についてご紹介しましょう。
まずは「前菜盛り合わせ」から!!
この日は、根セロリのサラダ、人参のラペ、紫キャベツのマリネ、バスク豚の生ハム、若鶏のガランティーヌ、パテ・ド・カンパーニュ、ラタトゥイユと、まさにオールスターが揃った豪華版。若鶏のガランティーヌとは、背開きにした丸鷄の中に、鶏のひき肉を詰めて、棒状に巻き込んで、湯煎焼きにしたもの。フレッシュ感もありながらビネガーやスパイスが効いたサラダや、パテ・ド・カンパーニュなどお肉の旨みがたっぷりなシャルキュトリー(加工肉)の盛り合わせは、早速ワインが欲しくなるお味です。
ジューシーな「ジャンボマッシュルームの肉詰め ブルーチーズソース」
これも前菜として外せない一皿。静岡の契約農家から送られてくるジャンボマッシュルームはとっても肉厚で、中に詰められたお肉はジューシー。濃厚なブルーチーズソースが大変よく合います。看板メニュー「牛ホホ肉の赤ワイン煮込み」
4日間かけて準備する看板メニューは、牛ホホ肉を2日間ブルゴーニュワインに漬けこみ、3日目は休ませ、4日目に煮込んで仕上げていきます。じっくり時間をかけて美味しくなった逸品は、ほどけるような柔らかさ。つき上げるように深い旨みとコクが口の中で広がります。冬の名物「カスレ」は3月末までの期間限定メニュー
こちらも4日間かけて作られる冬の名物。鴨モモ肉のコンフィとソーセージ、イベリコ豚バラ肉プティサレ、白いんげん豆の煮込みは、3月末までのメニューです。オーブンで焼き上げた鴨のコンフィの表面はカリっと香ばしく、中は柔らか。ソーセージのスパイシーさもアクセントになっています。また、お肉類の美味しさもさることながら、豚足を茹でた汁で煮込んだ白いんげん豆が感動的な味わいです。
食後のデザートも大充実!
デザートもいろいろあってどれも魅力的なのですが、今回ご紹介するのは2品。まず、こちらのガトーショコラは濃厚なのに重たくなく、シルクのようになめらかな舌ざわりが忘れられなくなる名作です。
こちらもビストロデザートの定番クレームブリュレですが、バーナーであぶった表面のパリパリ感が丁度よく、全てのバランスが素晴らしい一皿です。
本格的なフレンチの基本をしっかりおさえながら、季節の食材を使ったアドリブ感たっぷりのお料理は、ここでしか味わえないものばかり。
オーナー倉田さんの完璧でスマートなサービスも居心地が良いので、ついつい通いたくなる注目のビストロです。
[データ]
ビストロコンフル(bistro‐confl.)
住所:東京都世田谷区上馬4-3-15 1F
TEL:03-3419-7233
営業時間:ランチ 11:30~15:00(L.O.14:00)、ディナー 18:00~23:00(L.O.22:00)
定休:火曜日
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