バレエ/バレエ関連コラム

上達のためにレッスンを増やすべきか否か?

大人リーナ・子供リーナ・プロバレリーナに共通する思い、それは 「今よりも上達したい」 ではないでしょうか? 上達するためには、レッスンを増やすと言う考えが、まだまだ一般的だと思います。ステップが思うように踏めないから、レッスンを増やして苦手ステップを克服する。単純に量を増やせば質が改善するのでしょうか?

執筆者:石島 みどり

バレエをする人たちに共通する思い、それは 「今よりも上達したい」 でしょう。そして上達のためには、レッスンを増やすと言う考えが、まだまだ一般的。でも、本当にそうなのでしょうか?

バレエの上達に必要なこと

バレエの上達に必要なこと

上達のために必要なこと

上達とは、単純にテクニックの技量が増えることです。今までできなかった事ができるようになる、できることでももっと上手にできるようになる、ということですね。

バレエに関して言えば、バレエの様式美をより忠実に守れるようになることです。

バレエのテクニック向上のためには、

1. 脚を外に開く(ターンアウト)
2. 身体を引き伸ばす
3. 柔らかいプリエをする


という3つの基本的原則を守りながら、柔軟性 (脚を高く上げるようにするための、など)、キープ力 (高く上げた脚をホールドする、など)、跳躍力、回転力などを強化する必要があります。


レッスンで上達ができる?

ターンアウト、引き伸ばし、柔らかい膝、柔軟性、キープ力、跳躍力、回転力。

これらは、レッスンで強化できるでしょうか?

ある程度はできると思いますが、レッスンではステップの完成度を高めることに終始するので、そこまで気を回す余裕がないというのが本音ではないでしょうか?

プロのバレリーナとは、上記のような身体能力を高いレベルで持っている人達の集まりです。高いレベルの身体能力があるからこそ、高レベルの上達が可能となります。

大人リーナはどうでしょうか?

スタートの時点でプロのような身体能力がなくても、彼らと同じ軌跡をたどることは出来ます。ただし、そのためには、レッスン以外の場で身体能力を高める必要があります。

この「レッスン以外の場」というのがポイントです。

レッスンではステップの完成度を高めることに終始し、身体能力はレッスン以外の場で高めましょう。そうすれば、レッスンでステップの完成度を高めることができ、自分の思い描く上達が手に入ります。


身体能力を高めるには?

それでは身体能力を高めると言うのは、身体の器用さを高めると言うことです。身体の器用さとは、身体を自由自在に動かす事ができる能力です。身体の自在力と言ってもいいです。

その能力を高めるのに一番よい運動は、実は 「おにごっこ」 なんです。

大人リーナが 「おにごっこ」 をするのは難しいかと思いますが、そのようなアプローチをしているバレエ教室や、スポーツジムなどに通うと効果は歴然です。

様式美を追求するクラシックレッスンの対極にあるような「おにごっこ」。

でも実はこれがバレエの上達の助けになるのですから人間の身体というのは面白いですね。ですので、バレエが上達したかったら、単純にクラシックレッスンを増やすのではなく、身体能力を高めるエクササイズを取り入れるほうが、断然役に立ちます。

ぜひ身体を自在に動かせるようなエクササイズを取り入れて、バレエの上達を手に入れてください。
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