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ライムベリーMIRI、戦極MCバトルへの挑戦・後編(3ページ目)

名だたる日本トップクラスのバトルMCが集う「戦極MCバトル」への出場を決めたライムベリーMC MIRI。大会に向けて不安を取り除いた”盟友”の言葉とは、そして大会当日の心境、最後に今後のMCバトル参戦の可能性についてもうかがいました。自らの成長を語る一万字インタビュー後編です。

大坪 ケムタ

執筆者:大坪 ケムタ

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MIRIはラップをやっていかないといけないんだ、って決心出来た

――それで控室からも大先輩たちに声かけられて。目標の逃げずに出る、は達成できました。

MIRI やっぱり運営の力で大御所さんとか実力のあるラッパーの方と共演させてもらうことは出来ると思うんです。でもやっぱり自分の実力で勝ち取った上で、それを見ていただいた方と話をしたいなってのもあったので、「いいラップだったよ」って言ってもらった時にこれで自分もラッパーの中に入れてもらえたのかなって思えて。わたしは皆さんに認めてもらうまで、自分のことをラッパーって言葉は使いたくないって思ってて。自分からは「ヒップホップやってます、ラッパーです」って一回も言ったことなかったんです。あくまで「アイドルラップです」って。でも今回のでラップ界に片足でも入る事が出来たかな、って思ってはいるんですけど……。

――これは自分の個人的な感想なんですけど、今回MIRIさんが「アイドルラップ代表」として出たこと以上に「ライムベリーのMIRI」として出たことが嬉しいんですね。今まで自分だけでなくライムベリーのファンはMIRIさんのラップが凄いと思って応援してきて、今回初めてリアルに測定される場所に出て、負けたとはいえ「俺たちのMIRIはこんな凄ぇんだぜ」って言えるのが嬉しいんですよ。しかも二度の活動休止がありながら、MIRIさんがひとりライムベリーの名前を守ってきたから言えるわけで。

MIRI 今までもラップが上手い上手いって言っていただいてたんですけど、所詮……所詮って言い方は変ですけど、「アイドルラップの中で」っていうのは自分でも壁を感じていて。MIRIがちゃんとラップを好きになったのはここ1年なんですね。今までは何もなくてもラップが出来てたんですよ。自分が何もしなくても詞も曲も出来てたし。

――常に用意されている環境はありましたよね。

MIRI それが体制が変わって、もう一回ライムベリーの名を背負ってやるってなった時に、今の曲を作ってくださってるダーツさんから「ラッパーは自分の言葉を伝えないとダメでしょ」って言われて、「今までの環境はラッパーじゃないんだ」っていうのに気づいたというか。もっと自分のことを伝えなきゃ、と思うようになったんですね。今のままだとMIRIがやりたいものじゃない、って思えて、それをきっかけに片っ端からいろんなラッパーさんの歌詞を洋楽邦楽問わず読んでは意味を調べて、「こことここが韻踏んでる」ってメモ取って、マルつけて。そこで本当にラップってものに向き合えたと思うんです。それで自分のラップの限界も感じて、「このままやってても自分の本当に伝えたいことって伝えられないまま終わるんじゃないか」って思えてきたんです。結局他の人と一緒じゃないですけど、人のものを歌ってたらそれじゃカバーと一緒じゃん、って思うようになって。それで自分でリリック書いてみたり、フリースタイルやるしかないんじゃないか、っていうのもそうだし。

――自分が今までやってきた事をあらためて見つめなおすことに。

MIRI いまのライムベリーの方針が本当にライオンの育て方というか、崖から突き落として上がって来い、上がってきたら認められるみたいな、そんな感じなので。ほんとMIRIって努力しないんですよ(苦笑)。とにかく継続しないんで、ピンチに立たないとやらないというか、ラップもフリースタイルもやらなきゃいけないときにならないとできない。だからこそ「崖から突き落とされて上がってこい」ってのが向いてたというか、これが自分を成長させてくれてたんだなっていう風に思いますね。いろいろあったからこそ、MIRIはラップをやっていかないといけないんだって決心出来たというか。
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