ローマ歴史地区の7大名所 1. アウレリアヌスの城壁
ローマ歴史地区を取り囲むアウレリアヌスの城壁。3世紀頃からゲルマン人の侵入が相次ぎ、ローマ防衛のためにアウレリアヌスが建設した
既存の水道橋を利用して設置されたティブルティーナ門
高さ8m・厚さ3.5m、全長約20km、約20の門があり、30mごとに塔が設置されている。ミケランジェロが改修したピア門やポポロ門、水道橋を利用したマッジョーレ門やティブルティーナ門、アッピア街道の出入り口となったサン・セバスティアーノ門やラテラノ門など、見所は数多い。
ローマ歴史地区の7大名所 2. フォロ・ロマーノ
フォロ・ロマーノ。左の三本柱がウェスパシアヌスとティトゥス神殿、後ろのドーム建築がサンティ・ルカ・エ・マルティーナ教会(フォロ・ロマーノ外)、その手前がセプティミウス・セウェルスの凱旋門、右がサトゥルヌス神殿
右の四角い建物が、共和政時代に絶大な権勢を誇った元老院の議事堂クリア・ユリア
共和政ローマの政治の中心となった元老院の議事堂クリア・ユリア、円柱廊が美しいアントニヌス・ピウスとファウスティナ神殿、コンスタンティヌス帝が完成させた公会堂マクセンティウスのバシリカをはじめ、30近い建物跡が残されている。
ローマ歴史地区の7大名所 3. コロッセオ
コロッセオ内部。中央部分がアリーナで、木製の床が設置されていたが、現在は猛獣の檻や剣闘士の控え室が剥き出しになっている。伝説によると、かつてはここに水を張って海戦を行うこともできたという
コロッセオ回廊部。柱の一本一本、石の一つひとつがとにかく巨大
現在残っているのは石組みとローマン・コンクリート製の土台部分のみだが、ローマ時代には中央のアリーナに木製の床が設けられており、その上で剣闘士や猛獣の戦いが繰り広げられた。
コロッセオの脇に立つコンスタンティヌスの凱旋門は、コンスタンティヌスがもうひとりの皇帝マクセンティウスを破り、帝国を統一したことを記念して建てたもの。凱旋門を彩る精緻な彫刻やレリーフは、マルクス・アウレリウス・アントニヌスの凱旋門をはじめさまざまな建物から移転されたものだ。