イタリア/シチリア島

世界遺産や映画ロケ地も!シチリアの小さな街3選(2ページ目)

シチリア各地には、有名都市以外に立ち寄ってみたい小さな街が点在しています。今回は、パレルモを拠点に日帰りできる厳選3つの街をご紹介。「世界遺産の中世の街チェファルー」「村全体がロケ地パラッツォ・アドリアーノ」「ワインと塩の街マルサラ」です。

岩田 デノーラ 砂和子

執筆者:岩田 デノーラ 砂和子

イタリアガイド


「ニューシネマ・パラダイス」の世界がそこに!
街全体がロケ地のパラッツォ・アドリアーノ

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おや、トト?村の中心にある広場。映画にも登場する噴水も

パレルモからアグリジェント方面へ向かう内陸部に位置するパラッツォ・アドリアーノ。四方を山に囲まれた不便な場所にありながら、かの有名な映画「ニューシネマ・パラダイス」のロケ地として世界中に知られている小さなシチリアの街です。

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プチミュージアムがある村役場。教会の階段では、青年トトが悩むシーンを撮影

その規模は、街というより村。映画は村全体を舞台にして撮影されました。ロケから20数年たった今でも、当時(映画の背景時代)の趣そのまま。まるで舞台装置のように素朴で美しいシチリアの村の風景をそこに留めています。

小さな役場の1階が特設ミニミュージアムになっており、職員の方が、親切に案内してくれるミュージアム内には、映画で使われた自転車などの小道具、バックステージ写真などを見ることができます。

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ロケ時の小道具やバックステージ写真も村で大切に保管している

お散歩しながら、村のあちこちに残るロケスポットを訪ね歩くのがお決まりのコース。どこで撮影されたかは、役場の方はもちろん、村人に聞いても教えてもらえます。村人のほとんどがロケに参加したそうで、村の大変良い思い出になっている様子。映画ファンの日本人を暖かく迎えてくれる雰囲気が漂っています。

参考:ニューシネマパラダイスのロケ地パラッツォ・アドリアーノ村で

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こんな山間にある村…道中の車窓も絶景です!

アクセス:パレルモ中央駅裏からAST社のバスで2時間45分(平日6:25、12:15、14:20発)。帰路は、パラッツォ・アドリアーノ発13:45(パレルモ中央駅着)、もしくは15:45発(王宮そばVia Brasa着)で日帰りが可能です。

現地滞在時間は数時間となりますが、往復の車窓も見どころ。シチリアの美しい内陸部の風景がすでに映画のシーンのようです。

気軽に訪れたい派には、パレルモ発着の専用車ツアーがおススメです。

次ページでは、塩田とワインの街をご紹介!
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