どうせ行くなら小さな街にも訪れてみたい!
シチリア島の拠点となる街は、西岸のパレルモ(州都)と東岸のカターニャ。どちらも国際空港があり、イタリアの拠点となるローマ・ミラノから直行便、またイタリア・ヨーロッパの各都市から直行および経由便が飛んでいます。ゲートウェイとなる街は、パレルモとカターニャ。団体ツアーなどでは、パレルモもしくはカターニャからシチリア入りし、内陸部の世界遺産アグリジェントやピアッツァ・アルメリーナなどを経由して、島の反対側へ抜けるルートが多くありますが、ツアーで通らないエリアにも、訪れてみたい小さな街が点在します。
今回は、パレルモから少し足を延ばして行ける小さな街3つをご紹介。パレルモのフリータイムを利用して、日帰りでも行くことができますよ!アクセス方法もご紹介します。
世界遺産にもなった中世の街チェファルー
パレルモから約70キロに位置するチェファルーは、シチリア島北岸に面した小さな街。中世時代の面影を残す、細い石畳が続く旧市街には、世界遺産に指定されたドゥオモや古代ローマ時代の水道を利用した洗濯場跡など、歴史的な見どころも。陶器や可愛らしい小物を売るお土産店も並ぶ旧市街は、指定車両以外は通行禁止。徒歩のみの観光になりますが、約3時間もあれば、ぐるりと全体を観て回ることができます。海を一望する魚介のリストランテやドゥオモ前にテラス席を並べるバールなど、ひと休みするスポットもあり、街歩きがしやすい街のひとつでもあります。
旧市街からビーチも近接し、リゾートとして地元の人にも大人気の街だけに、バカンスシーズン中(6~9月)はビーチも街も混雑しますが、漂う香りはあくまで素朴。陽気で気楽で賑やかな、シチリアらしい夏が体験できます。真夏以外でも気候は温暖。のんびり散歩が楽しめるでしょう。
アクセス:パレルモから電車で約1時間。駅から旧市街までは、徒歩10分程度。パレルモからチェファルーまでの車窓も海を一望するなど、なかなかオツですが、車内でのスリ等には要注意です。
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