かぜや腹痛であれば内科、目の具合が悪ければ眼科、腰痛がひどければ整形外科を気軽に訪ねるのに、ED(勃起不全)を扱う医療施設の扉は簡単に叩けない人が多いようです。

ED相談で病院に行くときの「障壁」を聞いた調査によると、68%が「病院の受付で『ED』と言いにくいから」と答えました。以下「性欲旺盛と思われる」(10%)、「病院の待合室で周りの人の目が気になる」(9%)と続きます。

しかし、案ずるよりも生むが易し。周りの人も同じ病気で訪ねているので、決して恥ずかしがることはありません。また、多くの処方専門施設では受付に男性スタッフを配しています。

今回はED治療を考えている人の背中を後押しできるような話題をQ&A方式で集めてみました。
 

診察するとき、パンツを脱がされる?

EDの診察は簡単な問診だけで済む。だから、パンツを脱ぐ必要はまったくない

EDの診察は簡単な問診だけで済む。だから、パンツを脱ぐ必要はまったくない

これは代表的な一種の都市伝説です。ペニスを見ただけでEDかどうかを判断することはできません。ですからパンツを脱ぐ必要はまったくありませんし、それを求められることもありません。

ほとんどの場合、EDの診察は簡単な問診だけで済みます。ジェネリック商品などのED治療薬を処方するだけであれば、性生活に関する基本的な質問と副作用を予防するための健康チェックだけで終わります。

問診の内容はおおむね、現在の性欲、勃起や快感などの状態、性的嗜好などです。性交の頻度や不調を感じ始めた時期や状況などを尋ねられることもあります。

ED治療薬は硝酸系の薬(ニトログリセリン)を服用している人は使えません。血圧の薬や前立腺肥大の薬の一部には併用注意薬もあります。このため、問診の際には既往症や服用している薬などについても確かめられます。
 

ED治療薬はなぜ飲むだけで効くの?

ごく簡単にいうと、勃起を妨げる成分を抑えるようにはたらくからです。

勃起は性的刺激でペニスの動脈が広がり、海綿体が充血することで起こります。より多くの血液を蓄えるためには血管を広げる必要があります。それを担うのがcGMPという物質です。多くのEDはこのcGMPの産生量が少ないことで起こると考えられています。

cGMPはせっかく産生されても、PDE-5という酵素で分解されてしまいます。ED治療薬はこのPDE-5を抑えることでcGMPが分解されるのを防ぎます。こうして勃起を助け、その状態が持続するように効くのです。

このメカニズムから分かるように、ED治療薬はペニスを化学的に無理やり勃たせるのではなく、血流を促すことで勃起を助ける薬です。ですから、服用することによって性的刺激を強めたり、神経を興奮させたりする作用はありません。
 

ED治療薬を飲むと勃起したままになる?

ED治療薬は性的刺激を受けることではたらく。飲んだ途端に勃つことはない

ED治療薬は性的刺激を受けることではたらく。飲んだ途端に勃つことはない

たとえ服用した直後に電車に乗っても、周りから変な目で見られるほど股間が膨らんで恥ずかしい思いをするなどということはありません。なぜなら、ED治療薬はそれなりの性的刺激を受けることで効くようにできているからです。

ED治療薬により、EDになる前のように自然に勃起する状態を取り戻すことができます。

ED治療薬は性的刺激による反応により勃起を助けるだけなので、薬が効いている間ずっと勃起したままになるということはありません。ED治療薬で促された勃起も射精すれば萎えます。この点でも極めて自然な状態をもたらす薬といえるでしょう。
 

通販のED治療薬を飲んでも大丈夫?

いわゆるネット通販による医薬品の購入はメリットよりもリスクのほうが大きいと考えてください。もちろん、ED治療薬も例外ではありません。

個人輸入代行業者などを介して海外から入手できる医薬品は、日本の法律に基づく承認や認証を受けているものに限られています。しかし、たとえ日本で承認されているED治療薬でも、輸入したその医薬品は不衛生な場所や方法で製造された偽造品の可能性があります。また、異なる成分を含んでいるかもしれません。

実際、日本で承認されたED治療薬の中にも、海外で製造された偽造品による健康被害の例が報告されています。個人であれ、輸入代行業者であれ、輸入された医薬品で生じたトラブルはすべて購入者の責任になります。

いうまでもなく、ED治療薬は医師の処方箋が必要な医薬品です。EDに関する相談や治療は医療機関を受診してください。

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