第2位 『ぐりとぐらのおきゃくさま』
クリスマスの季節になると、いつも気になることがあります。現代の子どもたちはサンタクロースを信じているのでしょうか? その存在を信じてほしいとは思うものの、いまは子どもを取り巻く環境がそれを許さなくなっているのかもしれません。けれども、絵本の世界なら、サンタクロースもかわいい2匹のねずみも「本当にいるかもしれない!」と思わせてくれますね。
ぐりとぐらが雪の中で見つけた大きな落とし穴。でもそれは、落とし穴ではなく誰かの大きな足跡でした。2匹が足跡をたどっていくと、あろうことかその足跡はぐりとぐらの家に続いているではありませんか! どうなる? どうする? ぐりとぐら!
ミステリータッチで、ドキドキ感が高まるストーリーですが、その足跡は白いおひげに赤い服のあの優しいおじいさんのもの。プレゼントに、2匹の大好物のカステラまで焼いてくれたようですよ。
サンタクロースという言葉はひと言も出てこないけれど、その存在をたしかに感じることのできるクリスマス絵本です。サンタクロースを信じていないお子さんにも、ぜひ読んであげてください。
【書籍データ】
書籍名:ぐりとぐらのおきゃくさま
作:なかがわりえこ
絵:やまわきゆりこ
価格:864円
出版社:福音館書店
推奨年齢:3歳くらいから
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