第4位 『ぐりとぐらのかいすいよく』
ぐりとぐらの1年間を追った絵本の次は、真夏の出来事にスポットを当てた絵本『ぐりとぐらのかいすいよく』がランクインしました。意外にも、ぐりとぐらはこの時初めて海に来たそうですよ。しかも「うみは はじめて ぐりとぐら なみにゆられて だいぼうけん」となりました。ぐりとぐらが、地図と手紙と浮きぶくろが入ったビンを拾った時点で、冒険の予感がありますが、この大冒険というのが読者の予想をはるかに超える出来事で、事件と言っても過言ではありません。なんと、うみぼうずに遭遇してしまうのですから。その上、そのうみぼうずというのは実は、〇〇のことで……。
いえいえ、そこはぐりとぐらのおはなしですから、意外すぎる正体ではありますが、決して怖くはありません。それどころか、うみぼうずさんは、ぐりとぐらの水泳のコーチに就任してしまいます?! この泳ぎの指導がとても楽しくて、泳ぎが苦手な子も、彼に教わったら泳げるようになるかもしれません。
画面いっぱいに海と夏の楽しさがひろがる絵本。ちょっとレトロな感じの水着も良い雰囲気で、読んでいる大人も海に出かけたくなります。夏には欠かせない「ぐりとぐら」のおはなしです。
【書籍データ】
書籍名:ぐりとぐらのかいすいよく
作:なかがわりえこ
絵:やまわきゆりこ
価格:864円
出版社:福音館書店
推奨年齢:3歳くらいから
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