「見えるから」心が動いて、「出来たから」プロになる
やりたいことを夢中になって追いかけていた時代は、あなたにもあったはずです。河原の広いグランドを駆け回るサッカー少年の目には…
ハッキリと「プロの世界」が見えています。
思いっきりバットを振って走る野球小僧の目には…
ハッキリと「プロの世界」が見えています。
氷の上で舞う幼いフィギュア選手の目には…
艶やかな衣装を身に付け「世界を相手に戦う姿」が見えています。
自分の姿をウィンドウに映し夢中に練習するストリートダンサーには…
「スポットライトを浴びるプロのステージ」が
…ハッキリと見えています。
鮮やかに目に飛び込んでくる「見える世界」は、夢や憧れを運んでくれるものです。そして、自分もやってみて「出来たから」もっと先へとチャレンジしたくなるのではないでしょうか。
あなたが今感じている就職活動への大きな戸惑い「やりたいこと探し」。それは、見たことのない「知らなかった世界」を突然選ばなければならなくなった苦しさなのです。
目に飛び込んでくる世界を広げて
「やりたいこと」を焦って探す前に、まずは目に飛び込んでくる世界を広げていくことが必要です。業界の本を読んだり、求人サイトで企業を探すことも必要でしょう。しかしもっと大切なことは、仕事で輝いている人を見つけることです。どんな世界でもプロの人達の顔は、時に厳しく、時に苦しい表情をしているかも知れません。それでも、その先にある達成感を知っているから、心の中には笑顔があるのです。その「笑顔の理由」を感じるために、どんどん出掛けていく、会いに行く、話を聞きにいくことが大切なことなのです。その仕事で世の中の役に立つ
- 求めている人に提供する
- 困っている人の助けになる
- 待っている人に確実に届ける
- 不安な人に安心を与える
働く楽しさを“作業の面白さ”に求めずに、もっと先にある笑顔に求めていくことが分かれば、あなたもきっと「やりたいこと」に出会えるはずです。
「仕事を条件」から探すとどうなる?
就職先に「条件」をあてはめて袋小路にはまってしまう人がいます。・勤務地・転勤の有無・勤務時間・休日休暇・福利厚生……そして社風や人間関係
仮に求める条件が満たされたとしても、それで仕事が楽しくなるワケではありません。人間は本来「無い物ねだり」だから、いつだって不満は噴出してくるものです。初めて社会人になっていく大学生は、まずは自分からタガを外して「仕事そのものの醍醐味ややりがい」を求めていきましょう。「提供して、提供される」からこそ仕事は楽しいものになっていきます。
「やりたいこと」-いざ仕事(プロ)になれば
「やりたいこと」探しに、そんなに焦る必要はありません。本当に「やりたいこと」を見つけて就職した先輩達でも、意外なほどあっさりと手放して早期離職している現実…それは何故でしょう?いざ仕事(プロ)になれば、それは「やらなきゃいけないこと」に変身していくからなのです。だから、もしあなたが今「やりたいこと」を見つけることが出来ていないのなら、焦らずまずは「やらなきゃいけないこと」から手を付けていくことです。
「やらなきゃいけないこと」それは“働く覚悟”を持つこと………
“飯を食う”ことだけは決心して、生産的な経験をどんどん積むことです。
人は自分に負荷をかけないと力も付かないし、知恵も働きません。毎日少し無理して小さな達成感を積み上げると、そのうち魔法にかかったように「やってて良かったぁ!」という気持ちが生まれてくるものです。そして働く喜びが分かったその時に、あらためて「やりたいこと」を探せばいいのです。
人は「働くこと」に腰が引けた分だけ、どんどん視野が狭くなっていくものです。いつしか「やりたいこと」探しから「今できること」探しになっている人も多いことでしょう。新卒採用はあくまでも“伸びしろ”を期待されることだということは、忘れないでください。