これなら丸一日、楽しく履ける!
こうして誕生したHIRO YANAGIMACHI Workshopのルームスリッパ、実際に足を入れてみると……これまでの「スリッパ」の概念を打ち破る履き心地。
の一言に尽きるのですよ、これが! まず、底面からの突き上げが硬過ぎず柔らか過ぎず、絶妙な剛性感を感じるのです。おかしな喩えかもしれませんが、幼い頃一度だけ乗せてもらって衝撃を受けた当時のベンツのSクラスの助手席みたいな、「ピンとしているけど決して痛くはならない」あの安定感が蘇って来る…… そんな錯覚に襲われたほどです。通常のスリッパで起こりがちなあの「ズレ」感は、もちろん皆無です。
そして「土踏まず部=第一のアーチ」のみならず「第三のアーチ」の周辺までにも、確かな「支え」を感じることができます。前者を意識できる靴はそれなりにありますが後者、すなわち外踝側のサポート感を意識できるものって、高級な紳士靴でもそうはありませんよ。しかも脱ぎ履きは簡単なのに、履いていて不自然に脱げはしない。これはやはり木型の設計と釣り込みの丁寧さの双方が効果を出していますね。
更にはつま先周りの感触も、ハリがあるのにフワッと包み込む柔らさをも兼ね備える、正に「リラックス」を実感できるものです。柳町氏によれば、これは実は誂え靴の製作工程からヒントを得たものだそうで、仮縫いフィッティングの際に芯材の代わりに用いる一種の接着剤をチューンし、この硬さを産み出しているのだとか。これなら間違いなく、足に合ったビスポークシューズと同様に裸足の時より快適で、長時間履き続けらけること確実です。実際、このルームスリッパの取材時に私(飯野)が履いていた英国ブランドの某カジュアルレザーシューズより遥かに足が喜んでいて、元の靴に履き戻すのを躊躇ったほどですから!
なおこのルームスリッパは既製品ではなく1足単位での受注生産品です。ただし大きさがSSからLまでの4種類と大まかに絞ってあるため、購入者本人用のみならず、大体の足のサイズさえ解っていれば他の方へのプレゼントにもできますよ。またタッセルや底部を縁取る飾り糸の色も選択可能です。HIRO YANAGIMACHI Workshopらしい「寛ぐ時に履くものだからこそ、製作に気を抜かない」真摯な姿勢が全面に出たこのルームスリッパ、ずば抜けた性能の割りに価格は決して高いとは思いませんので、是非とも多くの人に味わっていただきたい。一回履けば絶対虜になりますから!
【商品案内】
HIRO YANAGIMACHI Workshop Room Slipper
素材・色:
イタリア製 床ベロア 5色
イタリア製 スエード 7色
国産 ゴート(山羊)スエード 2色
サイズ: SS(23.0~23.5相当)、S(24.0~25.0相当)、M(25.5~26.0相当)、L(26.5~27.0相当)
納期: 発注から約一ヶ月
価格: 一足2万7000円(税込み)
【問い合わせ先】
HIRO YANAGIMACHI Workshop
住所:〒151-0051 東京都渋谷区千駄ヶ谷2-6-1 エストリル93 2F
TEL&FAX: 03-6383-1992
HP: HIRO YANAGIMACHI Workshop
営業時間: 11:00~20:00
定休日: 不定休(ご来店の際はアポイントをお願い致します)
【追伸】
今回の記事のルームスリッパとは直接は関係ありませんが、HIRO YANAGIMACHI Workshopではこの時季恒例のPattern Order Fairが間もなく開催されます。今回は場所が現在のアトリエではなく、以前にアトリエがあったワールドフットウエアギャラリー神宮前本店。言わば里帰り開催です。期間中は予約なしでのご来店が可能なだけでなく、選べるモデルや仕様が限られる分、納期が短くなり価格もお手頃になりますよ。「靴のオーダー」が初めての方にはまたとないチャンスですので、是非ともご来店あれ!
開催期間: 2015年11月21日(土)~ 11月23日(月)
( 期間中は全日程ご予約なしでご来店いただけます )
開催場所: ワールドフットウエアギャラリー神宮前本店
(期間中はHIRO YANAGIMACHI Workshopのスタッフが常駐、しかも22日(日)と23日(月)には柳町氏が店頭にて接客してくれます)
納期: 2016年3月中 を予定( 通常オーダー納期6ヶ月のところ、約4ヶ月にてお渡し )
フェア特別価格: ¥118,800 ~ ¥135,000 (いずれも税込み。通常の Pattern Order での同一仕様比で3万円お手頃となります)
詳細はこちらをチェック!