頭皮のエイジングケアで血行を促進
また、薄毛は凝り固まった頭皮による血行不良も大きな原因です。これらは、薄毛などの髪のトラブルだけでなく、顔のたるみやくすみ、頭痛、首肩こりなどの様々な原因となります。これらを改善、緩和させるためには、頭皮の血流改善にはマッサージを習慣づけることが大切です。今回は、全国の美容師などプロフェッショナルに対して、日本人の髪質や肌質に合わせた髪と頭皮のエイジングケアメソッドを提供している「Eral(イーラル)」のPR古屋敷幸枝氏にセルフでできるプロ仕様のマッサージメソッドを伝授いただきました。
自宅でできる頭皮のマッサージのやり方
これから紹介するセルフマッサージメソッドは、頭皮トラブルの原因となる古い脂質(過酸化脂質)や角質を浮かせ、頭皮環境を正常に導くためにするものです。週1で構いませんので、頭皮クレンジングとしてマッサージを行ってみてください。【基本動作】
指の腹を使い、両手で頭をつかむように行います。「押す」動作である指圧が中心になりますが、指圧も力が頭の深部まで伝わるようにゆっくりとじんわり行います。単に押すのではなく、指圧する場所を
プッシュ: 深部へ垂直に押す
ロール: その場でじんわりと回す
スライド: 押しながら次の場所へスライドさせる
と「プッシュ、ロール、スライド」の3ステップをすることで、頭皮の表面だけでなく、ゆっくりと頭の筋肉や筋膜を緩めることが可能になります。また、頭皮の汚れを保湿しながら、効果的に除去するためには、ひとの肌成分ワックスエステルの含有量が多い「ホホバオイル」がなじみ易く、おすすめです。なるべく新鮮で質の高いピュアなホホバオイルを選んでみてください。
それでは、具体的にマッサージをご紹介します。
自宅での頭皮ケア
フェイスラインから頭頂部に向けて約8ライン、バックに約6ラインにホホバオイルなどの頭皮クレンジング用エッセンスを塗布。
両手の指を使い、髪をかきあげる要領で頭全体にエッセンスをなじませます。この際に、髪の毛ではなく、頭皮にエッセンスをなじませます。
頭の両サイドのマッサージ
指腹を使い、両手で頭皮を引き上げるようにマッサージします。耳上から順に頭頂部に向けて進みます。後頭部側も同じく両手で頭皮を引き上げるようにマッサージします。
頭頂部のマッサージ
頭頂部の中心にあるツボ(百会)を両手中指、薬指を使い、2~3回押します。
襟足付近のマッサージ
耳後ろのくぼみから、頭の骨に沿って順に親指で押します。片側約3~4か所が目安です。(気持ちいいと感じる部分をマッサージしながら、ゆっくりと進んでください)
首まわりのマッサージ
両手で首筋のくぼみを2~3回ほど軽く押しながら回します。その後、首筋に沿って下に流します。
ここまでしたら、洗髪による頭皮の血行促進がより図られ、頭皮クレンジングもできます。是非、ご自宅のセルフ頭皮血行促進マッサージ&クレンジングを行ってください。