アイドルファンの人が『社長に』ってアイドルCDを置いていく

タワーレコードの嶺脇社長がアイドル好きである事は有名ですね。老若男女、公私の立場を問わず盛り上がってるのがアイドル現場。ツイッターなどのSNSを見れば、意外な人がアイドル好きだったりします。そんなひとりが「岩下の新生姜」で有名な岩下食品(株)の岩下和了社長。そのツイッターを見ると、数々のアイドルの名前が! しかもPassCodeにせのしすたぁにベッド・インなどなど、ちょっとかじった程度では出会うことのない名前の数々。

そのプロフィールを見れば、アイドルだけでない社長の音楽遍歴に驚かされます。また、ラウドロックバンドの打首獄門同好会が岩下の新生姜に捧げる曲『New Gingeration』を作っていたり、トラウマテクノポップバンド・アーバンギャルドがライブで岩下の新生姜ペンライトを使ってたりと、様々なジャンルのアーティストから愛されている岩下の新生姜。今回はアイドル話に限定してうかがってきました。

photo

岩下和了さん:岩下食品(株)社長。新生姜のファンのファン。岩下の新生姜ミュージアム館長。1966年生まれ。

――プロフィールを見ても岩下社長の音楽遍歴の幅広さと濃さはよくわかるんですが、アイドルに限定すれば、どのくらい昔から見られてたんですか?

「80年代からアイドルは見てましたね。おニャン子クラブなら渡辺満里奈とか好きだったし、その前なら木之内みどりとか大場久美子とか。その後ならモーニング娘。とかも大好きだった。ただ、性格的にすぐ作家主義にいっちゃうんですよ。実際、筒美京平さんとか松本隆さんとかそういう流れを意識して語りだすと面白いじゃないですか。でもそれは方便ですよね、アイドル見たいがための言い訳で(笑)」

――そこは自分を騙してるのを自覚されてるんですね(笑)。言い訳、大事です!

「あと、今ならアイドルの方が『新生姜好きなんです』って言ってもらえると、聴く言い訳が立つわけですよ(笑)。たとえばジャニーズなんか楽曲の質がいいのはわかってたんだけど、聴く理由がなかなかない。他に聴いてないCDも山積みだし。そこで加藤シゲアキくん(NEWS)が『新生姜好き』って言ってくれたので、『じゃあ聴かないと』って聞き出したらもうハマりましたよね(笑)」

――新生姜に限らず、今はツイッターなんかで「実は好きです」って表明する人増えましたよね。

「そう言ってくださる皆さんって、社会的影響力があったりするわけじゃないですか。そこで『新生姜が好き』って言うことって、何か犠牲にして言ってくださってるかもしれない。それにはすごく感謝してますね。その御礼のためにも彼らの作品にふれたいと思ってるんで、まず買いますよね」

photo

2015年6月にオープンした「岩下の新生姜ミュージアム」。新生姜色のピアノや巨大パッケージ、ジンジャー神社など、ただの新生姜にまつわる展示だと思ったら大間違いなアトラクションがいっぱい。


――社長は「新生姜のファンのファン」とおっしゃってますけど、そういう所ですよね。

「そうそう。あと知るきっかけとしては、アイドルファンの人がうちのミュージアムに来て『社長に』って言ってアイドルCD置いていったりするんですよ(笑)。『配布芸』ってやつですか。私は握手とか特典のためにCD複数枚買って聴かない分は捨てちゃう、とかはどうかと思いますけど、配布芸はいいですよね」