テクノポップ/海外のテクノポップ

珠玉の中南米インディーポップ・コレクション(4ページ目)

今までありそうで、なかった…中南米インディーポップ・アーティストを集めたブックレット+CD『the fictional map』が絶賛発売中! エレクトロ度も高く、今のシーンが感じ取れます。エレクトロ女子を中心に架空のミックステープ・プレイリストを担当したマツミさんを迎えて、シーンについて語ります。

四方 宏明

執筆者:四方 宏明

テクノポップガイド

チリ女子強し!

ガイド:
既に対談のネタにした3人のチリのエレクトロ系女子シンガーは当然のように含まれています。しかも、ハビエラちゃんがいた幻のデュオ、Prissaまで。2曲目のFakutaは、同じくチリですが、僕も大好きなエレクトロ女子。ポップだけど、どこか陰影があって聴きこむほどに良くなります。

Tormenta Solar (amazon.co.jp)
tormentasolar

Tormenta Solar


Tormenta Solar (SoundCloud)
Tormenta Solar (YouTube)

マツミ:
Fakutaはハビエラちゃんの新作『Otra Era』とほぼ同時期に2作目のアルバム『Tormenta Solar』をリリースしていて、南米エレポップ界隈もそろそろ「ポスト・ハビエラ」的な女子が出てきてもいい頃かな?と思っていたタイミングだったので、これは紹介するしかない!と思い迷わずプレイリストに入れました。アルバムは先に挙げたCoiffeurを筆頭に多彩な客演も聴きどころで、南米インディー界の横の繋がりが垣間見える一作となっています。

そういえば、ここまでの中南米テクノポップの対談で紹介した3人も含め、全員が2014年にアルバムをリリースしていることに気づきました。まさにチリのフィメールポップ当たり年!

ガイド:
お次はDënver! こちらは、チリのエレクトロ男女ペア。2008年に『Totoral』でデビュー、選曲されたのは3枚目の『Fuera De Campo』(2013年)からですが、今年に入って新作『Sangre Cita』も発表し、乗っている感じです。

Revista de Gimnasia (YouTube)

マツミ:
『Sangre Cita』一聴しましたが、エレクトロ度高めで驚きました!「Mai Lov」なんかは、もっと早くにリリースされていたら確実にプレイリスト入りしていたであろう名曲です。前作『Fuera De Campo』のリリース直後はレーベルとのゴタゴタや片割れのMariana嬢による脱退宣言騒動があり、一時期リスナーをやきもきさせていましたが、そこから持ち直したどころかパワーアップした様子で安心しました。ちなみに2人は付き合っているわけではないとのこと。

Sangre Cita (amazon.co.jp)
sangrecita

Sangre Cita


Mai Lov (YouTube)

ガイド:
Maria Magdalenaもチリ! チリのエレクトロ女子勢は尋常ではない。人口比率を考えると大健闘です。体操しているPVの緩めのダサ加減でさらに好感度アップです(笑)!

CVMC (Rapsody)
cvmc

CVMC


CVMC (Cada vez mas cerca) (YouTube)

マツミ:
今夏リリースされた新曲「Garotinha」のMVの真っ赤なレオタード姿は、楽曲とも相まって妖しげなオーラ満点です。この曲は全編ポルトガル語による歌唱で、”Mango, Açai, Abacaxi” (マンゴー、アサイー、パイナップル)というフレーズが呪文のように頭に残ります。曲調は全く異なりますが、さしずめ南米版「君たちキウイ、パパイア、マンゴーだね。」といったところでしょうか。

Garotinha (YouTube)
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