中国語の辞書について
みなさんは普段、中国語学習でどのような辞書を使っていますか?レッスンの場でも、電子辞書やスマートフォンで学習を進められている方が多いように思いますが、最近は紙媒体の辞書も個性的なものが出版されています。家でじっくりと勉強できるときには、たまには紙の辞書と向き合ってみるのも一つの方法かもしれません。
今回は、ガイドが厳選した個性的な辞書を2冊ご紹介します。これらを上手に活用して中国語学習に役立てましょう。
補語が苦手な方にオススメ『動詞・形容詞から引く中国語補語20000』
みなさんは補語というと、苦手だなあと感じることはありませんか?特に、可能補語や方向補語の派生義などは、検定の2級以上で必須となります。そんなときに役立つのが『動詞・形容詞から引く中国語補語 用例20000』たとえば、次のような文を中国語訳してみましょう。太字にしてある部分で補語を用います。
1、ちょっと聞いてすぐに彼の声だと分かった。
2、聞いた感じだと結構よさそうだね。
3、彼は話すのが速くて聞き取れません。
4、ここはにぎやかなので、よく聞こえません。
答えは
1、我一听就能听出来他的声音。
2、听起来挺好的呀!
3、他说的太快了,我听不懂。
4、这边很热闹,我听不清楚。
すべて動詞「听(聞く)」を用いた文ですが、使われている補語が異なります。こういったニュアンスの習得は、私たち学習者にとっては非常に困難といえるでしょう。
そんなときに、この辞書があると便利です。中をのぞくと、様々な形容詞や動詞につく補語が、それぞれどのようなニュアンスで伝わるのかが例文とともに示され、作文にも役立つこと間違いなしですね。
中国語ネイティブと話をしていて、自分の中国語がまだ外国人のそれだなと思わされるものの代表がこの補語です。この辞書を使いこなすことで、少しずつ自分の中にストックをしていきましょう。
次のページでは、中国語の類語を学べる辞書をご紹介します!