ストリーミングゲームの未来

PS Nowの図

そのうち、ゲームが遊びたくてゲームハードを買う、ということが昔話になる日もくるのかもしれません(イラスト 橋本モチチ)

さて、ここまでの話をまとめると、PS Nowでは、PS4やPSVitaでPS3のゲームが手軽に遊べて、レンタルは中古市場より安くなるといいね、定額制はラインナップが充実すると良いサービスになるね、安定して楽しむには有線のPS4がオススメ、というところでしょうか。

しかし、最も重要なのは、1番最初にお話した、ブラビアやブルーレイディスクレコーダーでも遊べちゃいますよ、というところです。といっても、今すぐにテレビを買い替えてPS3のゲームを遊ぼう、ということをオススメしたいのではありません。

もう少しきちんというと、重要なのはユーザーの手元にあるハードの性能を超越してソフトを遊ぶことができる、という部分です。ストリーミングゲームでは手元のコンピューターでゲームの処理をしていないので、ユーザーが持ってるハードの性能は、できるゲームの質を左右する決定的な要因でなくなることになります。

それは、ブラビアやブルーレイディスクレコーダーに限らず、PS4やPSVitaにとっても同様の話です。

そうすると、どういうことが可能になるか。ここからお話するのはあくまで可能性、期待する未来の話ではありますが、例えば今はPS3のゲームが遊べるサービスですが、今後PS4のゲームが遊べるサービスに発展する可能性があります。その時は、PSVitaでPS4のゲームが遊べる、なんて日も来るかもしれません。もっと言うと、PS4では実現不可能なゲームが、PSNowのサービスによって誕生する、ということもあり得ます。

そうなると、ユーザーが購入できるゲームハード価格は何万円ぐらいまでだろうとか、リビングにおける程度のの大きさはこれぐらいだろうとか、あるいは騒音に電力消費量といった、コンシューマーハードが商品として本来抱える諸々の制約を無視してゲームが飛躍的に発展する可能性があります。

この時、PSNowのサービスは、過去に発売されたゲームが手軽に遊べるという現在のものとは全く違うレベルに変貌するでしょうし、レンタルや定額制の価格が高いか安いかというのも、今とは違う価値観で判断されるはずです。

たった今のPS Nowは、PS3のソフトが手軽に遊べるサービスで、価格やラインナップの充実度によって評価がきまるようなものです。しかし、これはまだ種のようなものかもしれません。ストリーミングゲームの技術が進めば、ビジネスモデルや、プラットフォームの概念を変え、ゲームの未来を大きく拓く可能性があります。

日本でもPSNowのオープンβサービスが始まり、非常に快適にプレイすることができます。そのことは大変に喜ばしいことです。それは、良いサービスが始まったというだけの話ではなく、ゲームの新しい進化の可能性を感じるものだからです。

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