会場は10代から70代、80代に至るまで幅広い年齢層でいっぱいでした。
開演前
開演前に話をきいた20代男性は「この日のために、札幌からきました。とても楽しみです」と、ばっちりワンピースのコスプレで決めて、開演を待ちわびていました。わくわく!開演が待ち遠しい!
開演中
「今日は名古屋からきました。猿之助さんのファンで。猿之助さんの歌舞伎はいつも『あーよかった~楽しかった』って気持ちで帰れるから好きなのよ」という60代女性は、観劇中、やんややんやの大喝采でした。幕間は楽しいお弁当タイム。
お弁当もワンピース弁当です。ルフィーの海賊弁当は1300円。パンフレットも1800円と高めの価格設定で、ちょっぴりお財布がイタイです。ルフィーの海賊弁当
骨付き肉がはいっています
2幕目終わったあとでの休憩タイムで。
この日、学校の学習の一環で来ていた高校生が三々五々集まって「やばくねー?」と興奮している様子なので、話を聞きました。「想像していたより、すごいんだけど(涙目)」
「マジ水やばい!すごく楽しいです」
ワンピースの頂上戦争編まで読んだ事のある女子高生は「セリフもストーリーもほぼ原作通り!」とご満足の様子でした。その他に聞いたワンピースファンも、ほぼ「原作を損ねておらず、すごく面白い」という意見が多数でした。
年配男性と若い女性に話を聞きました。澤瀉屋ファンの叔父さんと、ワンピースファンの姪っ子さんが、初めていっしょに歌舞伎を観に来たそうです。
姪っ子とやってきました!
今まで一緒に観劇をするようなこともない澤瀉屋ファンの叔父と漫画ファンの姪がともに劇場に足を運ぶ。すばらしいですね。
玄関ロビーで「演劇好き、歌舞伎好き、ワンピース好き」の20代女性。「いいところと悪いところがありますねー」とクールにコメント。詳細を伺うと、「演劇のエンターテインメントとしてはすごく良く出来ているけれど、ボン・クレーファンの自分としては、ちょっとあっさりしていて残念であった」とのこと。コアなファンにとっては、残念な部分もあるようですね。それは致し方なし。
お友達どうしで来たという50代の女性。歌舞伎も初めてだそうです。
「立ち回りがすごくて、びっくりしちゃった!」
さて、帰り道。新橋演舞場前から東銀座に抜ける道は、観劇帰りの人たちであふれます。
「エース(福士誠治)、やばくね?」「かっこよかった」と興奮気味に話す女子高生。
「5時間は長かったわねえ。最後はちょっと疲れちゃったわ」と話す70代と思しき女性とそのお連れの方。でも、その顔に疲れは見えず、とても晴れやかな表情です。
歌舞伎を知らない高校生にも、ワンピースを知らないお年寄りにも門戸を広げたスーパー歌舞伎「ワンピース」。ぜひ、若い人からは「歌舞伎を観に行こうよ」とお年寄りに、お年寄りからは「ワンピースを観に行きましょう」と若者に、声をかけて行って頂ければと思います。
「スーパー歌舞伎II ワンピース」概要
上演:新橋演舞場
期間:2015年10月7日~11月25日
料金:3000円~17500円
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