バチカン市国の3分の1は庭園

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庭園からはクーポラがこんなに近くに見えます。


世界最小の国バチカン市国のテリトリーは、サンピエトロ大聖堂とバチカン宮殿、サンピエトロ広場、そしてバチカン庭園の3つで構成されています。実はバチカン市国の敷地の3分の1の広さを庭園が占めているのです。もう大聖堂や広場、博物館を見てしまった方、次は庭園を訪れてみませんか?

サンピエトロ大聖堂クーポラのビューを楽しむ

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ジャスミンのアーチをから眺めるクーポラも最高です

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Madonna del Buon Consiglio広場から見るクーポラ。広場内には2000年の大聖年開幕の際に使われた大きな鐘が置かれています

バチカン庭園内には、サンピエトロ大聖堂クーポラのビューポイントがいくつかあります。上の写真のスポットはバラ園の近くにあり、ジャスミンのアーチを通して見えるクーポラがとても素敵です。

記事冒頭の写真は大鷲の噴水前あたりで、実は聖ペテロの像(写真ではヤシの木と重なっています)がバチカン市国の中心点を表しています。右の写真、Madonna del Buon Consiglio広場から見るクーポラもなかなかです。ぜひお気に入りスポットを探してみてください。


庭園の美を楽しむ

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見下ろすして初めてわかるイタリア式庭園の美しさ

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教皇ピウス11世の紋章

バチカン庭園内には、イタリア式庭園、フランス式庭園、イギリス式庭園があります。ツゲやジャスミンなどの植物を刈り込んで作り出す造形美も見逃せません。カステル・ガンドルフォにある教皇の夏の離宮の庭園と同じく、こちらでも植物であらわした教皇の紋章がいくつか見られます。現教皇フランシスコの紋章(徒歩ツアーではまわりません)はとても大きいので、大聖堂のクーポラから見下ろすのがおすすめです。


さまざまな噴水をめぐる

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大鷲の噴水

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カエルの噴水

バチカン市国内には現在100の噴水があり、そのうちのいくつかは庭園内で見られます。一番大きいのが上の写真の大鷲の噴水で、ボルゲーゼ家出身の教皇パウロ5世の紋章をかたどっています。噴水を注文した教皇の紋章をかたどったものや、トリトンなど神話モチーフが多い中、カエルの噴水など、動物モチーフもあり、噴水めぐりだけでも楽しめます。


四季折々の自然を楽しむ

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秋には紅葉が楽しめます

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イチョウの大木

木々で覆われたバチカン庭園では、四季折々の楽しみ方があります。上の写真や下のルルドの洞窟の写真のように、秋には美しい紅葉が楽しめます。またイチョウの大木もあり、秋にはその葉が美しい黄色に変わります。

 


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春には桜が咲きます

実はバチカン庭園の中には日本庭園があり、桜並木があります。ただし、徒歩ツアーではまわりません。香川県の東かがわ市国際交流協会から2004年に寄贈されたソメイヨシノと蜂須賀桜で、桜が満開になるとこの空間だけ日本のようです。

 



聖母マリア様めぐりをする

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ルルドの洞窟

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ルハンの聖母

バチカン庭園内には、いたるところに聖母マリアの像やモザイクが置かれています。5月には聖母マリアをめぐる宗教行列が行われ、上の写真のルルドの洞窟の前で、教皇列席のもとミサが行われます。

庭園内には歴代の教皇それぞれお気に入りの聖母像があり、現教皇フランシスコに贈られた最新のマリア様は、アルゼンチンのアーティスト作で、リサイクル鉄でできたアルゼンチンの守護聖母「ルハンの聖母」です。


バチカン庭園ツアーに申し込む

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バチカン庭園ツアーのオープンバス


バチカン庭園を見学するには、バチカン博物館を通してツアーに申し込む必要があります。現在、専属ガイドとまわる庭園徒歩ツアー(GUIDED TOURS FOR INDIVIDUALS → VATICAN GARDENS)と、2015年4月13日から始まった、音声ガイドを聞きながらまわるオープンバスツアーの2種類があります。料金は、徒歩ツアーが32ユーロ(割引24ユーロ)、庭園オープンバスツアー(GUIDED TOURS FOR INDIVIDUALS → BATICAN GARDENS BY OPENBUS)が36ユーロ(割引23ユーロ)で、ともに博物館入場料金を含みます。バチカン博物館のチケット購入ページで、徒歩ツアーのガイドの言語に日本語はあるのですが、需要が少ないためツアーが成立することはまずありません。参加人数がそろえば、庭園徒歩プライベートツアー(GUIDED TOURS WITH EXCLUSIVE GUIDE → VATICAN GARDENS)に申し込んで、費用をグループ内で割り勘にするという方法もあります。料金は、一人20ユーロ(割引12ユーロ)、ガイド料金が250ユーロで、バチカン博物館入場料金を含みます。例えば、一人で申し込めば270ユーロですが、10人そろえば一人あたり45ユーロになります。どのツアーも所要時間は約2時間です。庭園プライベートツアーの申し込みページには日本語設定がないので、バチカン博物館ツアー担当にメールで問い合わせてみてください(tours.musei@scv.va)。

オープンバスツアーの見学コースは、車でまわるだけに、徒歩ツアーよりも範囲が広くなりますが、バスから降車はできないため、すべて車内からの見学になります。音声ガイドツアーの言語はヨーロッパの主要言語のみで、日本語はありません。

日本語ツアーで見学することがなかなか難しいバチカン庭園ですが、日本旅行やクオリタなど、旅行会社によってはツアーに日本語ガイドつきバチカン庭園徒歩見学を盛り込んでいたり、マックスハーベスト社のように現地参加の徒歩ツアーを出しているところもあります。

※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。
※海外を訪れる際には最新情報の入手に努め、「外務省 海外安全ホームページ」を確認するなど、安全確保に十分注意を払ってください。