ローマ教皇の離宮カステルガンドルフォ

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イタリア式庭園


ローマ南東24キロ、ローマ教皇の夏の離宮が建つカステルガンドルフォは、カステッリ・ロマーニの小さな町です。宮殿に隣接する広大な庭園は、ローマ皇帝ドミティアヌス帝のヴィッラの遺跡、美しいイタリア式庭園、教皇専用へリポート、農場などみどころがいっぱい。バチカン市国の所有地だけに一般公開されていなかったこの庭園が、2014年3月よりバチカン博物館を通して見学可能になりました。


バチカン博物館のガイド付きツアー

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ローマ教皇の庭園入口に建つ17世紀建造の建物ヴィッラ・バルベリーニ。写真右、道路わきに水飲み場があります


庭園を見学するには、バチカン博物館のサイトから、ガイド付きツアーに申し込みます。料金は一律26ユーロ、所要時間は1時間強。ガイドの言語はイタリア語か英語ですが、希望があればフランス語、スペイン語、ドイツ語も可能、またグループで申し込めば日本語もありです(グループで450ユーロ、15名まで、問い合わせはバチカン博物館のツアー担当まで:tours.musei@scv.va )。

庭園のみどころ

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教皇フランシスコの紋章をかたどった花壇


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ネプチューンの噴水

ローマ時代にドミティアヌス帝(在位81~96年)のヴィッラがあった場所だけに、劇場や地下回廊(criptoportico)など、あちこちにローマ遺跡が見られます。ここで発掘された皇帝の像や円柱なども、庭園のデコレーションとしてうまく利用されています。
幾何学模様とシンメトリーを強調したイタリア式庭園も見事です。数々の噴水や、教皇の紋章をかたどった花壇、季節の花々などが目を楽しませます。

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白いロバはベネディクト16世、灰色のロバはフランシスコへの贈り物です

また教皇専用のヘリポートや、ミサに使うためのオイルやワインを作るためのオリーブ畑やブドウ畑、教会を飾るための花を栽培する温室などはバチカンならでは。野菜や果物の畑も、まるで花壇のように見た目も美しくアレンジされています。
農場には毎日牛乳を生産するための乳牛やニワトリ、教皇にプレゼントされた灰色と白いロバがいます。

 

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武藤順九作「風の環・PAX2000」

点在する古代ローマの彫像に混じって、モダン彫刻も飾られています。ヘリポートの前に立つ大理石の作品は、仙台出身の日本人彫刻家・武藤順九氏の「風の環・PAX2 000」(Circle Wind)です。

 

農場の直売店でお買い物

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ローマ教皇の農園直販所入口

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教皇の農園の牛乳とヨーグルト

農場の近くには、教皇の食卓にも供される新鮮な農産物が買える直売所があります。ここに行くには、Piazza Don Morosini近くにある別の入口から入ります。バチカン市国の紋章が入ったドアを開けると、小さな店の中には、野菜、牛乳、ヨーグルト、チーズ、卵、鶏肉など、教皇の農場で生産された新鮮な製品が並んでいます。ブランドはその名もFattoria Ville Pontificie(教皇のヴィッラの農場)です。
写真上、右から2番目のコーンの写真がついたヨーグルトはシリアル入りで、朝食にぴったり。どんなに少ないお買い物でも、バチカン市国の紋章入りの立派な領収書をくれます(写真参照:牛乳1.55ユーロ、ヨーグルト42セント)。
直売所の営業時間は月~土、8~12時で、門で警備する警察官に一言声をかければ、誰でも入店できます。店の前から、庭園の一部がちらっと見えますので、ツアーに参加しない方、参加できなかった方はぜひ覗いてみてください。

<DATA>
■Ville Pontificie, Stato della Citta' del Vaticano
住所:Via Carlo Rosselli, snc - 00040 Castel Gandolfo, Roma
アクセス:テルミニ駅からAlbano行き乗車、Castel Gandolfo下車(所要時間50分)、徒歩15分。または地下鉄A線Anagnina駅からCOTRAL社のCastel Gandolfo行きバス乗車、Castel Gandolfoバス停から徒歩10分。


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