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火災保険金をもらう!手続き3ステップ(2ページ目)

火災や自然災害で住まいや家財に損害を受けたら、いよいよ火災保険の出番です。上手に保険金を受け取るには、まずどうすればいい?手続きのポイントをやさしく解説します。

清水 香

執筆者:清水 香

火災保険の選び方ガイド

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3、大きな損害を受けたら、鑑定人による立会調査

立会い調査で被害状況を確認することも

立会い調査で被害状況を確認することも

なかには、大きな損害が生じていたり、写真や書類のやり取りだけでは損害の把握が難しい事故もあります。この場合には第三者機関による鑑定調査が損害調査員の立ち合いで行われます。つまり損害を受けた住宅等を、プロの調査員が直接確認しにやってくるわけです。

損害調査員とは、損害保険協会の専門の試験に合格するなどした「損害保険登録鑑定人」を指します。損害保険に関わる建物や家財などの損害確認、および事故原因や事故状況の調査を行いますが、損害調査員には中立な立場で公正に損害額を算出することが求められます。

保険金支払いまでのざっくりとした流れは、以下の通り。鑑定人が入らない場合、書類のやり取りで前後はありますが、損保会社に連絡してから約1か月以内で保険金が支払われます。鑑定人の立ち合いが必要な場合には、もう少し時間がかかります。案件にもよりますが、30日から60日程度といったところです。
 
保険会社への連絡から保険金を受け取るまでの流れ

保険会社への連絡から保険金を受け取るまでの流れ



保険金の請求期限は損害を受けた日から3年です。長い時間があるとはいえ、前述したように損害があったことを証明できるものがなくなってしまうと、請求が難しくなるかもしれません。やはり、速めに事故があった旨の連絡を行い、保険金請求も速やかに行いたいですね。
 

被災後は悪徳業者に注意!

自然災害で住宅に損害が発生したとき、被災地に突然現れる悪徳業者には要注意です。「保険金で自己負担なしに住宅が修理できる」「火災保険金の請求を代行する」「火災保険金の請求は難しい」などのセリフが出たら要注意。各地で被害が発生している悪徳業者の可能性があります。

強引に住宅修理工事契約を結ばせ、解約すると法外な解約料を請求する、手抜き工事を行う、自然災害で破損したもの以外も保険金請求させようとするなど、悪徳業者による被害が国民生活センター等に多数寄せられています。

損害が発生したら、まず連絡すべきは損保会社のサービスセンターです。これまで見てきたように、保険金請求は難しいものではありません。見ず知らずの第三者からおいしい話を持ち掛けられても、鵜呑みは禁物。自分が契約している火災保険をよく知らないと、こうした業者にも付けこまれてしまうのです。補償内容をしっかり押さえるとともに、不必要な勧誘をきっぱり断る強さも必要です。

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