パドヴァ名物!海鮮グルメ屋台「ラ・フォルぺリア」
パドヴァはおろかヴェネト地方ではとっても有名。あまりに美味しくて大評判の海鮮グルメの屋台が、この「ラ・フォルぺリア(La Folperia)」です。場所は、パドヴァの旧市街の中心的な広場の一つ、果物市場のたつフルッタ広場(Piazza della Frutta)にあり、夕刻から夜遅くまで開店です。かつて市役所のような役割を果たしていた「理性の館」という名の建物「パラッツォ・デッラ・ラジョーネ(Palazzo della Ragione)」の東側の角にあり、ちなみにこの建物の反対側(南側)にある広い広場は、午前中に生鮮野菜の市場がたつエルベ広場(Piazza delle Erbe)です。
店名はパドヴァ方言で「茹でタコ屋」という意味
イタリア語でタコはポリポ(polipo)、パドヴァ方言でフォルポ(folpo)。名物の郷土料理「茹でタコ」を売る人のことをフォルパーロ(folparo)、そして「茹でタコ屋さん」をフォルぺリア(folperia)といいます。つまり、それを店名にした屋台なのです。シンプルに茹でたタコに、パセリを細かく刻んでオリーヴオイルで和えたソースとレモンをかけていただきます。しかも、ここでは名物の茹でタコだけでなく、色々な種類の新鮮な魚介料理が、おつまみ感覚で楽しめて、どれを食べても激ウマなのです!
エスカルゴ(ボヴォレッティ)もマストです!
夏場になると、ヴェネト地方の名物料理であるボヴォレッティ(bovoletti)と呼ばれる地元産のエスカルゴもあります。茹でたボヴォレッティに、先と同じパセリソースとレモンで味付け、つまようじで中身をつついて食します。夏場は荒塩をふった、大きくて細長い焼きピーマンもおススメです。赤いのは辛く、緑のは辛くないので、リクエストすれば好きなほうだけも選べます。ヴェネツィア料理のバッカラ・マンテカート(鱈クリーム)のサンドイッチも美味しいです。
なかでもガイドのおすすめのメニューは……?
どれもとっても美味しいですが、私のお気に入りは、大きなマグロの切り身をピスタチオのフレークで軽くソテーした料理で、中は半生、新鮮だからこそできる極上の一品です。付け合わせのパンも、市内でもとくに美味しいパン屋さん「Bottega del Pane」のものを使用。料理は秤売りなので、好きな分だけ好きなモノを食べれます。だいたい合計10ユーロぐらいで、充分お腹いっぱいの量になります。ここは代々続く歴史的なお店でもあり、現在はマックスとバルバラの兄妹が切り盛りしています。とってもやさしい二人の笑顔と挨拶が、何よりも美味しいご馳走かもしれません。パドヴァに来たら絶対行くべきお店です!
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■La Folperia(ラ・フォルぺリア)
住所:Piazza Della Frutta, 35100 Padova
TEL:+39 347 570 1232
アクセス:国鉄パドヴァ駅から徒歩約20分、最寄のバスまたはトラムの停留所からは約2分
一人当たりの予算:6~15ユーロ
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