埼玉の観光・旅行/埼玉のグルメ

隠れ「うどん王国」埼玉・加須で手打ち麺を食べ歩き

日本の東西の麺食文化は、東はそば、西はうどんと語られます。ところが、うどんの生産量が香川県に次いで多いのは埼玉県なのです。埼玉は、隠れ「うどん王国」の存在です。中でも県北東部の加須市には「加須手打うどん会」があり、うどんが市民の食生活に深く浸透しています。市内には40を超えるうどん店が点在していますが、駅周辺には24店舗が集中しています。行列のできる人気店などもあり、要チェックです。

大林 等

執筆者:大林 等

埼玉ガイド

隠れ「うどん王国」埼玉をリードする加須市

「うどん王国」といえば、大半の人が頭に浮かべるのは四国の讃岐でしょう。それに続き関西でも、うどんが日常の食生活に深く定着しています。日本の東西の麺食文化は、東はそば、西はうどんと語られることが多いようです。ところが、うどんの生産量の統計に注目すると、香川県にかなわないものの第2位にランクインしているのは埼玉県なのです。埼玉県は関西を凌駕するうどん王国だったのです。これをリードしているのが県北東部に位置する加須市です。

加須駅正面に掲示される手打ちうどん店マップ

東武伊勢崎線の加須駅を降りると正面に、市内の地図が掲示してあります。パネルをよく見ると、これは駅周辺の手打ちうどん店のマップなのです。店の数を数えてみると24軒もあります。加須市には「加須手打うどん会」という組織まであり、ソウルフードのイメージアップと普及に力を注いでいます。市全域には40を超えるうどん店が点在し、うどん王国を形成しているのです。

加須駅正面に掲示される手打うどん店マップ

加須駅正面に掲示される手打うどん店マップ


利根川の流れが産み出したうどんの食文化

加須市にうどんの文化が深く浸透したのは、地元の風土、自然によるものです。市の北端には川幅の広い利根川が流れます。水源に恵まれた流域では農地が整備され、古くから二毛作が盛んに行われるようになりました。米は年貢となってしまったため、小麦が市民の食生活を支えました。各家庭の冠婚葬祭などの行事には、うどんが欠かせない料理となりました。江戸時代の中頃には、利根川の渡舟場や不動ヶ岡の総願寺門前などにうどん店が登場すると、数多くの個人店が市内全域に拡大したのです。

手打ち麺本来の味が楽しめる「冷汁うどん」

加須の手打ちうどんの味わい方で最もシンプルなものは、冷たいうどんに、冷たくてあっさりした味わいのつゆを組み合わせた「冷汁うどん」です。つゆにゴマ味噌風味を加えれば、「ゴマ汁うどん」となります。

恵比寿屋の冷汁うどん

恵比寿屋の冷汁うどん


恵比寿屋の外観

恵比寿屋の外観


【恵比寿屋】
住所:埼玉県加須市本町2-33
TEL:0480-61-0201
一言アドバイス:同店の冷汁うどんは1日25食の限定メニューなので売切れに注意。

つるやのごま汁うどん

つるやのごま汁うどん


つるやの外観

つるやの外観

【つるや】
住所:埼玉県加須市土手1-12-10
TEL:0480-61-0976
一言アドバイス:飾らない庶民感覚溢れる店舗。

次のページではバラエティー豊富なうどんメニューをご紹介します。
  • 1
  • 2
  • 3
  • 次のページへ

あわせて読みたい

あなたにオススメ

    表示について

    カテゴリー一覧

    All Aboutサービス・メディア

    All About公式SNS
    日々の生活や仕事を楽しむための情報を毎日お届けします。
    公式SNS一覧
    © All About, Inc. All rights reserved. 掲載の記事・写真・イラストなど、すべてのコンテンツの無断複写・転載・公衆送信等を禁じます