演技派の子役たち:最新映画編
『ヴィンセントが教えてくれたこと』(2015年9月4日公開)シングルマザーと引っ越してきたオリバー(ジェイデン・リーベラー)は、ひょんなことから隣家の不良老人ヴィンセント(ビル・マーレイ)の家に放課後お世話になることに。嫌われ者のヴィンセントですが、オリバーは彼の優しさに気付き、友情を育んでいく。
学校では決して教えてくれないことを教えてくれるヴィンセント。競馬や酒場に連れて行ったりして問題にもなるけど、オリバーにとってはすべてが楽しく良い経験。そして人は見かけによらない、自分で見た知ったことを信じることが大切だと教えてくれます。
ジェイデンは新人子役ですが、ヴィンセントと出会って心が成長する姿をしっかり見せてくれます。実にクレバーな俳優で、このまま素直に成長してほしいものです。
監督:セオドア・メルフィ 出演:ビル・マーレイ、ジェイデン・リーベラー、メリッサ・マッカーシー、ナオミ・ワッツほか
『ボーイ・ソプラノ ただひとつの歌声』(2015年9月11日公開)
複雑な家庭で育ったステット少年(ギャレット・ウェアリング)が名門音楽学校で、その美声で教師を驚かせ、クラスメイトの嫉妬やいじめにあいながらも、乗り越えようとする姿を描く。
ウィーン少年合唱団のような世界に不良少年が入りこんじゃうんですよ。その子がとても美声の持ち主だったという。おまけに彼は孤独で人付き合いも苦手だから、周囲から浮いてしまうのですね。物語とキャラクターの設定がよく、ギャレットくんもやさぐれた少年を好演。笑顔を見せず、いつも斜に構えているのに歌い出すと「なんて清らかな声!」というそのギャップが良いです。
監督:フランソワ・ジラール 出演:ギャレット・ウェアリング、ダスティン・ホフマン、キャシー・ベイツ
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