フランスのPicardは決して高級食材屋ではない
おしゃれな雑誌のようなカタログも人気の秘密。パッケージにある写真と調理後のイメージに差がないというのも、支持される秘訣なのだとか。
イオンの手がけるPicardは、フォアグラや鴨肉、フォンダンショコラなどのフランス料理が主体で、お値段もかなりのもの。どちらかというと、スノッブに楽しむフランスの美食という戦略での展開となっていますが、フランスでPicardのお店を覗いてみると、そこにはそんなスノッブさとは無縁の風景が広がっています。
そう、ここは冷凍素材天国なのです! さっそく覗いてみましょう。
添加物や保存料が少なくて済む「冷凍」を選ぶフランスの人々
Picard にはイオンでも買えるような高級料理の冷凍も揃っており、お味のほうも非常に高レベル。Picardだけでレストランのフルコースが作れてしまうほど、チンしてお皿に出すだけで立派な一皿になる商品がラインアップされています。でもなんといっても、注目したいのは料理だけではなく、素材の豊富なラインアップ。それがたっぷりの量で袋に入り、価格もとても手頃なのです。
4種類の野菜がミックスされて小袋分けされているので、そのまますぐ、いろいろ使い回せる便利な商品。
たとえば、仕事帰りに肉を買って帰り、フライパンで焼いている間に、付け合わせの野菜はPicardのミックス野菜をレンジでチン。味付けは塩こしょう、バルサミコ酢などでシンプルなままで十分。あとは、フランスパンにチーズ、バターなどを並べれば、それだけで十分見栄えのする、バランスのよい夕食になります。
フランスの一般家庭での夕食は、こうしたシンプルなものが中心。食にこだわるけれど、簡単で合理的なのです。
作り手の立場に徹底的に立った商品構成が、Picardの強み
つけあわせ野菜がバランスよく、しっかり出せれば、メインはシンプルなもので十分。味付けされていないほうがバリエーションも広がります。
たとえば「クスクス用」と書かれた袋の中には、肉と「クスクスの素」として売られている缶詰やスパイスミックスと一緒に鍋の中に入れれば、そのままクスクスができる分の野菜が、すべてカットされてミックスした状態で冷凍されています。
いくら便利でおいしいといっても、完成された料理をチンして出すだけでは、毎日続くとやはり飽きます。また、どうしても高くつくのも確かです。
Picardのよいところは、メインを手作りしたとしても、付け合わせやサイドディッシュの手間を省くための商品がたくさんあること。実際に使ってみると、目からうろこのラクチンさなのです。
単に素材だけを冷凍するのではなく、献立を考えて材料を準備するという手間までをきちんと考えた商品構成こそが、忙しい人たちに支持される理由なのだと思います。
Picard方式で、日本のごはんもラクにしてみよう
Picardの冷凍野菜シリーズは、手間を省く知恵がいっぱい。学ぶところ多し! です。
でも、フランス式Picardのエッセンスを取り入れることで、日本の夕食の準備もちょっとラクになるかも? と思い立ちました。とっても便利なPicardの冷凍野菜を真似して、たとえば野菜の安い日にまとめ買いをしたものを、こんな風に冷凍しておいてみてはどうでしょう?
■玉ねぎは買ってきたらくし切りにして冷凍しておく
■ブロッコリー、ほうれん草、スナップエンドウなどは、まとめて茹でたものをミックスして冷凍→そのまま付け合わせに便利
■よく作る総菜の野菜は、あらかじめミックスして冷凍
1、 ガイドは玉ねぎ、人参、大根のミックス冷凍を常備しています(じゃがいものかわりに大根を使うことで、和風にも洋風にも使い回せます。筑前煮にもカレーにもいけますよ)
2、 セロリと人参、なすとパプリカ、ズッキーニとトマトなどの組み合わせも便利です
3、 キャベツも冷凍できます。油揚げの千切りなどと一緒に冷凍しておくと、みそ汁の具に便利
■ハーブ類は適当な大きさに切って冷凍しておく→フランスではハーブの冷凍食品は定番です。
使い切れずに残りがちなハーブ類は、フランスでは冷凍食品コーナーの定番。これは真似したい!
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