中年テディベアがパパになる?
『テッド2』(2015年度作品)幼い頃、友達がいないジョン(マーク・ウォールバーグ)の唯一の友達だったテディベアのテッド(声・セス・マクファーレン)。ジョンとテッドはそのまま成長し、一緒に中年になりました。しかし、ジョンはテッドに依存しすぎてあまりに自堕落なので、テッドから自立しようとするのですが~というのが前作『テッド』。
そして『テッド2』では、なんとテッドが勤め先の恋人タミ=リン(ジェシカ・バース)と結婚。「子供が欲しい」と言い出しますが、テッドはぬいぐるみ。ジョンから精子をもらおうとしたり、州政府より「人間ではなくモノである」と通達されたり、珍騒動が連発!
テッドは見た目がかわいいぬいぐるみだけど、中身が下品な中年オヤジという設定が大ウケして、前作は日本でも大ヒットしました。『テッド2』はその後という設定。
でも前作はジョンがメインのエピソードの中に、テッドが乱入して大暴れという流れでしたが、続編はテッドが父になる願望を叶えようとしたり、モノ扱いされて結婚が危機になるのを防ぐために弁護士(アマンダ・セイフレイド)を雇ったり、テッドのエピソードにジョンが入ってくるというテッドありきの物語になっています。
でもテッドの方がジョンより人気があるからではなく、同じ笑いのテンションを維持しつつ、メインとなる人物をスイッチさせることで少し目先を変えてみたといった印象です。
前作でも登場したテッドを狙う変態男や“フラッシュ・ゴードン”ネタは健在だし、映画や海外ドラマのネタもたっぷり。ジョンとテッドの精子をめぐるドタバタなど、何やっているんだかと呆れながらも、あいかわらずバカなのでひと安心したりして。
もちろんジョンとテッドの雷兄弟の絆は前作以上。
ジョンがおじいちゃんになっても雷兄弟(ジョン&テッド)を見続けたいと思わせる愛すべきエロコメディです。日本語吹替え版のテッドの声は、前作同様に有吉弘行が演じています。
監督・脚本:セス・マクファーレン 出演:マーク・ウォールバーグ、アマンダ・セイフライド、ジョヴァンニ・リビシ、ジョン・スラッテリー、モーガン・フリーマン、ジェシカ=バースほか
2015年8月28日公開
(C)Universal Pictures
前作『テッド』を予習しておくと、より笑えますよ!
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