エロコメディの定番、童貞喪失物語
『グローイング・アップ』(1978年度作品)ベンジー(イフタク・カツール)は、女の子に興味シンシンなお年頃。好きな女の子もいるけれど、その彼女が付き合っている男との子供を妊娠し、その男に冷たくされていることを知り、なんとかしようと奔走するけれど……。
エッチのことで頭いっぱいだけど、好きな女の子には一途なベンジーがかわいい。男にとってエッチと恋愛は別物なのかと思える映画。エロい熟年女性も登場するので女性も男のこと言えないのですが。
エッチコメディかと思いきや、けっこう最後は切なくて、胸が痛くなるくらいの青春映画の佳作でもあります。
それにしてもエロい青春コメディの男子は、なぜか3人組でつるむことが多いですね。トリオだとナンパしやすいのでしょうか?
監督:ボアズ・デヴィッドソン 出演:イフタク・カツール、アナト・アツモン、ジョナサン・サガール、ツァッチ・ノイ
『アメリカン・パイ』(1999年度作品)
高校卒業までに「童貞喪失しようぜ」と約束をした男子3人(ジェイソン・ビックス&クリス・クライン&トーマス・イアン・ニコラス)。彼らはなんとか相手を見つけて目的を達成しようとするけれど、そううまくコトは運ぶわけはなく~。
男の子たちのエッチへのあくなき挑戦が次々と笑いをたたみかけていく青春エロコメディ。でもただエッチするだけでなく、そこにちゃんと心を伴っているかと迷ったり、父と息子がエロと向き合うのもいい。そこがエロコメディだけど好感が持てる作品になっている理由かも。
大人の男は「ああ、懐かしい、わかるわかる!」と笑いながらうなずくはずだし、女性は「バッカじゃないの」と思いつつ、その必死さに笑いがこらえきれなくなるでしょう。
監督:ポール・ワイツ 出演:ジェイソン・ビッグス、クリス・クライン、トーマス・イアン・ニコラス、エディ・ケイ・トーマス、ミーナ・スヴァーリ、ユージン・レヴィほか
『40歳の童貞男』(2005年度作品)
オタク趣味を楽しみ、女性を美化するあまり、気が付いたら40歳まで童貞だったアメリカの草食系のおじさん(スティーヴ・カレル)が、恋をして、好きな女性に童貞を捧げようとする物語。
仲間に童貞だとバレてからの、あれやこれやの童貞喪失作戦や、やっと彼女(キャサリン・キーナー)ができたのにセックスはナシでと言われてしまうなど、主人公の人生初の色恋沙汰が楽しく描かれています。
エロいギャグと切ない恋がミックスされて、そのさじ加減の上手さは絶妙です。そしてやっぱり主人公の童貞喪失におせっかいをやくのは3人組の男たち。お調子者だけど、けっこういい人たちで、中年エロコメディの盛り上げ役としていい仕事しています。
監督:ジャド・アパトー 出演:スティーヴ・カレル、キャサリン・キーナー、ポール・ラッド デビッド、ロマニー・マルコ、セス・ローゲン、エリザベス・バンクスほか
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