上海が起点。江南地方ならではのユニークなスターバックスへ
朱家角店にて。スターバックスコーヒーは、中国語では「星巴克珈琲」と書きます。街の喧騒に疲れたときにほっと一息。
シアトル発のグローバルコーヒーチェーンとしてあまりにも有名なスターバックスコーヒー。中国大陸に1号店がオープンしたのは1999年です。以後、店舗を増やし続け、2015年までにはその数なんと1500店以上! 現在も勢いはとどまらず、アメリカに次ぐ世界第2位の市場となっています。
コーヒーブームが続く上海には世界各国から様々なカフェチェーンが進出していますが、王者の地位を築いているのはやはりスターバックス。
どの店も一定レベル以上の環境とサービスがあり、かつスマートに現地化していることが特徴です。Wi-Fiも全店舗で無料で利用可能。地元の人や外国人、旅行者にとっても使いやすく、くつろげるところが人気の秘密かもしれません。
ここ最近は内陸部への出店ラッシュですが、上海、蘇州、杭州と、江南地方(揚子江の下流以南の地域)を含む中国の華東エリアは経済が発展し、既に多くの店が集中しています。この地方独自の特色があるユニークな店舗も点在。スタバ好きはもちろん、そうでない人も行ってみる価値のある、江南のとっておきの6店を紹介します。
限定ドリンクとスイーツが揃う、上海のモダンな最新店
台湾の女性デザイナーによるモダンな空間。コーヒー豆を使ったランプに注目。(写真提供/Starbucks 湖濱道店)
まずは上海の市街地にある店舗から案内。
2015年8月にオープンした湖濱道店は必見。新天地エリアの近くにあります。ここはスターバックス リザーブと呼ばれる指定店で、現在のところ上海に4軒のみ。
おすすめはハンドドリップのコーヒー。限定スイーツのアフォガート(36元~)も美味。バニラ、チョコレート、キャラメルの3種類。
ドリンクのほか、アイスクリームにエスプレッソをかけたアフォガートなど、一部の店舗のみで販売している限定スイーツも楽しむことができます。
店舗は2フロアで構成。ビルの中にあるとは思えないほど広々とした空間で、インテリアもモダン。金属と木を組み合わせたデザインが特徴的です。
リザーブ店限定マグなどの商品も揃っていますので、ファンはお見逃しなく。
ビル内のエントランス。コーヒーラボをテーマにした壁のデザインが印象的。(写真提供/Starbucks 湖濱道店)
■湖濱道店
住所:上海市黄浦区湖濱路150号L1-E05、L2-E06単元
TEL:021-6335-7067
営業時間:7:00~22:00(金、土は~23:00)
定休日:無休
アクセス:地下鉄1号線「黄陂南路」駅、10号線「新天地」駅より徒歩約10分
観光名所の豫園にある、伝統建築と一体化した店舗
上海観光のついでに立ち寄れます。朝なら比較的空いています。
中国的な雰囲気の店を目指すなら上海の観光名所、豫園へ。伝統的な江南建築と一体になったスタバがあります。店内は狭いのですが、豫園オリジナルデザインのマグなども売られていて、お土産スポットとしても覚えておきたい場所。
隣接する「寧波湯圓」で湯圓(餡入り白玉団子)という中国スイーツを味わった後に、ここでコーヒー休憩するのがおすすめです。
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■豫園店
住所:上海市黄浦区豫園路100号
TEL:021-6355-2271
営業時間:7:00~21:00
定休日:無休
アクセス:地下鉄10号線「豫園」駅より徒歩約10分
眺めのよさは上海一! テラス席から外灘の景色を堪能
開放感たっぷりのテラス席。周辺にもカフェが立ち並んでいます。
上海にある店舗の中でも眺めが抜群にいいのは、浦東エリアにある濱江店ではないでしょうか。黄浦江に面したリバーサイドに建ち、テラス席から外灘の景色を見渡すことができます。観光スポットである外灘を川の反対側から眺めるのはなかなか面白いもの。夕暮れ時や夜景もきれいです。深夜まで営業しているのも都会の上海ならでは。
ただし、土日はかなり混みます。ゆっくり過ごしたいなら平日に訪れたほうがよさそうです。
浦東のビル群のふもとにあります。(写真提供/Starbucks East China)
■濱江店
住所:上海市浦東新区濱江大道富都段
TEL:021-5878-1332
営業時間:7:00~24:00(土日は~24:30)
定休日:無休
アクセス:地下鉄2号線「陸家嘴」駅より徒歩約15分
次ページでは朱家角、蘇州、杭州の店を紹介します。