ユーザー全員にオーブとガチャでお詫び
お詫びにゲーム内の有料データを配布することは、パズドラをはじめとした、多くのゲームで採用されています
運営にトラブルがあった時に、こういった有料アイテムを配布することは、スマートフォンのゲームアプリでは珍しくなく、緊急のサーバーメンテナンスなどで遊べない時間ができてしまった場合などに良く行われる手法です。
ユーザーはトラブルがあってもお得な感じがしますし、運営側もアイテムを使ってもらうことで継続的にゲームへの興味を喚起できるということで、本来は両者にメリットのある非常にうまい手法です。
実際今回の件に関しても、現実世界であったイベントのお詫びをゲームの中のアイテムで済ますということに反発を訴えるユーザーもいますが、これで十分という方もいます。また、イベントに参加しなかったユーザーからはアイテムやレアキャラが貰えてラッキーだ、という声も聞こえます。
過剰な集客について反省するべきでは
ガチャで、キャラクターが出た出ないと熱くなっているところに、入場者全員に限定キャラ配布、とやっているので、人がわーっと集まります。しかし本来は、過剰に集めすぎてトラブルになってはいけないということを常に考えなければいけないのです
そもそも、今回のイベントの1番の問題点はなんでしょうか。多数の人が入場できなかったことでしょうか。確かにそれは大きな問題です。しかしより大きな問題は、イベントの安全性を確保できなかったことではないでしょうか。命にかかわるような大事故が起こってからでは遅いのです。
その理由の1つには、限定キャラクターの配布を強い動機づけにして、無制限に集客してしまったことがあるはずです。キャパシティが足りなかった、という反省の手前に、必要以上にユーザーを煽ると制御不能な大混乱を呼ぶことがある、という反省をするべきではないでしょうか。そしてその根本の構造はガチャです。
売り上げを支えているのはガチャですから、それをやめろとは言いません。しかし、このトラブルのお詫びがガチャで、そこでまたユーザーの意識を、いいキャラが当たったとか、はずれだとか、そういうところへ向けようとするというのは、mixiがこの問題についてどう考えているのか、その姿勢が問われます。