飲み物用の氷を砕くアイスピックや、登山用のピッケル。これらを氷に突き刺すような動きがバレエの「ピケ」です。

飲み物用の氷を砕くアイスピックや、登山用のピッケル。これらを氷に突き刺すような動きがバレエの「ピケ」です。

まずは今回の動き 「ピケ」 の意味から確認しましょう。日本語に訳すと 「ピケ」 は 「刺す」 という意味になります。氷の塊を割るときに使うアイス・ピックという先のとがった調理器具がありますね。あのピックが 「ピケ」 のことです。バレエで行う移動のピケ、回転のピケ。それぞれの動きはどのようになっているでしょうか。


移動のピケ

移動のピケは前・横・後ろへと、全ての方向で行います。

前への移動は 「ピケ・アン・ナバン」、後ろへの移動は 「ピケ・アン・ナリエール」、横への移動は 「ピケ・ドゥ・コテ」 と言います。

どの動きも片足のつま先を突き刺すように床に置き、後から来る足をルティレかク=ドゥ=ピエに置きます。ドゥ・コテの動きのときには、後から来る足をア・ラ・スゴンド・アン・レール (空中の第2ポジション) にする場合もあります。


回転のピケ

■アン・ドゥダン (内側へ)
コーダでよく踊られ、ピケ・アン・ドゥダンと呼ばれている回転技の正式名称は、「ピケ・トゥールネ・アン・ドゥダン」 と言います。「トゥールネ」 は、「回る」 という意味です。回転技は全て前方に向かって進むので、移動のピケの 「ピケ・アン・ナバン」 のステップで回転します。右足で立ち、左足をルティレにしながら右に回転します。

■アン・ドゥオール (外側へ)
こちらの正式名称は、「ピケ・トゥールネ・アン・ドゥオール」。右足を一歩前に踏み出して、左足を右足の前に持ってきて左足のポアントに立ち、右足を前のルティレにして右に回ります。


回転ピケを上手にこなすコツ

ピケの回転を上手にこなすためには、素早く回転中のルティレのポジションを作る事が大事です。そのためには、立つ手前のプリエをしっかりと踏む事が必要です。立つことだけに気を取られて、プレパレーション・ポジション (準備のポジション) を疎かにしがちです。

回転後のプリエは回転前のプレパレーションのプリエと同じです。毎回、プリエをしっかりと踏むことを心がければ、上手に立ち、回転する事が出来ます。プリエを大事にしてください。


※記事内容は執筆時点のものです。最新の内容をご確認ください。