肩甲骨(けんこうこつ)の動きが健康に影響を与える?

肩甲骨(けんこうこつ)が健康に与える影響

肩甲骨(けんこうこつ)が健康に与える影響


私達の背中にある羽のような「肩甲骨(けんこうこつ)」という骨は、健康状態がわかる重要なポイント。特に肩こりでお馴染みの骨の名称ですが、実はこの肩甲骨の位置が、体調不良の原因を知る目安になるのです。

ここでひとつ実験をしてみましょう。もし肩甲骨の周囲の筋肉がガチガチにこり固まり、可動性が制限されたらどうなるのでしょうか?

<目次>  

肩甲骨を固定するとどうなる?

家族やお友達にあなたの肩甲骨をガシっと両手で押さえてもらったとしましょう。肩甲骨がガッチリと固定された状態で腕を動かしてみると、かなり腕が動かしにくくなり、動く範囲も狭まってしまいます。肩甲骨周辺に不快な痛みを感じる人もいるかもしれません。

 
少し背が丸くなる状態では振り向いたり、うがいをしたりといった動作がとりづらくなります

少し背が丸くなる状態では振り向いたり、うがいをしたりといった動作がとりづらくなります

また、写真のように両腕を体の前でクロスさせた状態で、天井方向・床方向・左右を向く・左右に傾けるように頭部を動かしてみてください。これは、猫背姿勢に多くみられる肩甲骨の位置の傾向を極端に再現した状態です。肩甲骨が若干、外側へズレるようなイメージ。すると、頭を動かすことのできる範囲が狭まったり、首や背中に不快感が表れたりします。
 
力を入れ過ぎずに軽く肩甲骨を寄せるだけでOKです

力を入れ過ぎずに軽く肩甲骨を寄せるだけでOKです

次に肩甲骨を背骨に近づけるように軽く肩甲骨を寄せた状態で、同じように頭部を動かしてみましょう。振り向きやすくなり動く範囲が広まった、という方は多いのではないでしょうか?
 

肩甲骨の位置により体に負担がかかる

 肩甲骨バランスの乱れは生活習慣やクセの影響も受けます

 肩甲骨バランスの乱れは生活習慣やクセの影響も受けます


日常生活の中で、同じ姿勢をとり続ける習慣や反復して酷使する筋肉が決まっているような仕事・スポーツ、ストレスを強いられるような環境などが影響して、肩甲骨に付着している筋肉の過剰な緊張が続く場合があります。そして、肩甲骨の位置に変化が生じるようになります。

肩甲骨の微妙な位置の変化があると、頸部や腕に関わる筋肉の緊張度合いにも影響がでます。すると、頭や腕だけではなく、背中や腰、腹部など体全体に負担が生じることあります。

それでは、まず自分の肩甲骨の状態をチェックしてみましょう。もし良い状態でなければ早めにバランスを取り戻すエクササイズを始めて、全身の体調不良にならないように予防していく必要があります。
 

肩甲骨バランスチェック

今回ご紹介する肩甲骨バランスチェックは、座っていても立っていても行うことができますが、両方を比較してチェックしてみてもよいでしょう。

例えば、パソコン作業をする姿勢でチェックしてみて、問題ありの結果が出た場合は、パソコンに向かうたびに肩甲骨バランスを崩すような刺激が体に入っている、ということがわかります。また、自分にとっての「良い姿勢」でチェックした場合でも、問題ありの結果が出た場合は、すぐにエクササイズを始めるべきという目安になります。

 
左右の腕や手を合わせるだけでもツラく感じる人もいます

左右の腕や手を合わせるだけでもツラく感じる人もいます

チェック方法は簡単です。体の前方で両腕と手を合わせるポーズをとります。肩の付け根から肘までの腕(上腕)が、床と平行になればOKです。

さらに、平行のポーズで楽々10秒間キープ可能であれば合格です。3秒ほどで腕の付け根が痛くなってくるという人は要注意です。柔軟性のある人は、痛みもなく肘が顔の近くまで挙がります。
 

肩甲骨バランスエクササイズ

なるべく背スジを伸ばした姿勢で肩甲骨を寄せてください

なるべく背スジを伸ばした姿勢で肩甲骨を寄せてください

1.座布団やマットなど、正座をしても不快に感じない場所で行います。まず、写真のように両手を体の後ろで組み、肩甲骨を中央に寄せるようなポーズをとります。
 
組んだ手に全体重をかけないようにご注意ください

組んだ手に全体重をかけないようにご注意ください

2.組んだ手を体の後方へ移動させるのですが、注意ポイントは組んだ手に体重をかけないこと。お腹に少し力を入れ姿勢をキープするため、組んだ手は床に軽く触れている程度です。肩甲骨は中央に寄せたまま、1回大きく深呼吸をしましょう。
 
体を後方へ倒すとツライと感じる場合は「2」まででOKです

体を後方へ倒すとツライと感じる場合は「2」まででOKです

3.1回大きく深呼吸をしたら、さらに少し後方へ組んだ手の位置をずらしましょう。そこで再度1回大きく深呼吸をしましょう。長く続けるとツライポーズなので、テンポよく行い体の位置を正面に戻し組んだ手も解いてリラックスさせましょう。

※両手を組んでエクササイズを行うと手が痛い、という人は、指を組まずに軽く両手指が触れる程度でもかまいません。肩甲骨を中央に寄せることができればOKです。

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