夏の疲れを取るフィトケミカル!バランス献立レシピ
フィトケミカルは第7の栄養素とも言われ、植物性食品からとれる主にビタミン類や食物繊維、ミネラル類などのことを意味します。抗酸化作用や免疫力を強化する作用があり、紫外線に強くあたった夏場の肌をケアし、厳しい夏の疲れを取り除く効果があります。皮も種子、茎などを料理に使い、無駄なく食材を消費できるのもフィトケミカル料理のポイントです。植物性食品の香気成分や、えぐみや苦みなどを感じる成分は本来、調理の際に除去するものですが、これをあえて料理に活用することで体質改善、毎日の健康に役立つことも多々あります。今回は今の時期に嬉しいフィトケミカルを上手に摂り入れた献立レシピをご紹介します。
そばや玄米はフィトケミカルの宝庫
湯がいた際のそば湯にも栄養分がたっぷり
フィトケミカルの中で代表的な有効成分の一つにポリフェノールがあげられます。ポリフェノールの中でも、穀類ではそばだけが持つルチンという成分は脳細胞を活性化させ血管を丈夫にする働きがあります。玄米など全粒の穀物は紫外線をあびてダメージを受けた肌をケアしたり、細胞を活性化させたりするアンチエイジング効果も期待されます。
きのこから得られるフィトケミカル効果
旨み成分グアニル酸を料理に引き出しましょう
きのこはローカロリーでダイエット中の方やメタボリック症候群の方にはおすすめの食材です。また食物繊維が豊富に含まれ、体に滞った老廃物を取り除き、便秘を解消することでイキイキとした肌によみがえる効果があります。多糖類の一つであるβ‐グルカンという成分には、がん細胞やウイルスに感染した細胞を体内から見つけ攻撃するリンパ球つまりNK細胞の働きを活性化させ、結果、免疫機能を高める働きがあります。
野菜は皮やワタを取らずに
葉っぱも皮も頂けます
地面に根をはり育つ根菜類には、土の中に住む菌や害虫から身を守るために多くの抗酸化力を備えています。皮やへた、種やワタなどにもフィトケミカルは豊富に含まれているので、なるべく取り除かずに料理にすべて使ってみることをおすすめします。果物は実を皮と一緒にジューサーにかけたり、すりおろたりすることで食べやすくなります。
海の恵み 海藻を積極的に
サラダにしてもモリモリ頂けます
昆布、わかめ、ひじきなど海藻の表面をまとうヌルヌル成分は水溶性の食物繊維であるフコイダンです。体内にとりこむことで、胃腸粘膜の働きを整え、免疫力を高めます。さらにがん予防の効果があります。
それでは、これらの食材を活かした、夏の疲れを取るフィトケミカル!バランス献立レシピをご紹介します>>