わかりやすくいえば“トヨタプリウスα”のようなクルマ
1.5L直3ターボを積む218i(358万~411万円)、2L直4ターボの220i(424万~452万円)、2L直4ディーゼルターボの218d(379万~432万円)をラインナップ。2つのデザインライン(ラグジュアリー/スポーツ)とMスポーツも用意された
ジャーマンプレミアム2トップのコンパクトモデル攻勢が止まらない。好調メルセデス・ベンツを追撃するべく、ライバルのBMWもFFラインナップを拡充しはじめた。
BMWのFFコンパクトは、メルセデス・ベンツBクラスの対抗馬となる、2シリーズアクティブツアラーが第一弾だった。M・ベンツがGLAやCLAといった派生モデルで攻勢を強めるなか、BMWのFF第二弾は、なんと、M・ベンツにはない3列シート7人乗りのトールワゴンで、その名も「2シリーズ グラン ツアラー」という。
それにしても、このネーミングは、何とかならなかったものだろうか。2シリーズと呼ぶことからして、そもそも上位モデルとの齟齬(偶数は2ドア)があるうえ、アクティブ ツアラーだの、グラン ツアラーだの、クルマのカタチやキャラともマッチしないから、覚えづらいったらありゃしない(そんな風に思うのは、ボクだけだろうか?)。
車名を読んで、カタチとダイレクトに結びつかない名前を付けることのメリットが、いったいどこにある? それに、語感だってとっても古くさい。名前に数字ばかり使ってきたから、名付け方が下手くそなんじゃないか、と心配してしまう。もしくは、ファミリー狙いであえてダサいセンでいった?
それはともかく、2シリーズ グラン ツアラーは、トヨタプリウスαのようなクルマだ、といえば分かりやすいだろう(もちろん、ハイブリッドではない)。全体の印象や見映えは、アクティブ ツアラーとさほど変わらないが、ホイールベースと全長が長く、車高も高い。とはいえ、全長4.5mプラスαで3列シートが備わっているクルマなわけだから、使い勝手はなかなか良さそう。