自然に覆われた町、「チャウドック」
町の中心は多少開けている
チャウドックは、古くはカンボジア領だったことから、現在でもクメール人が多数暮らしています。遠くに聳えるサム山は、仏教徒が厚く信仰している廟主處聖母がある他、頂上は見晴らしがいいことから、ちょっとしたデートスポットにもなっています。
チャウドックへの行き方
チャウドックは、ホーチミンから車で西へ6時間ほど進んだ場所に位置しています。ホーチミン市内から、チャウドックまでのツアーを催行している旅行会社はほとんどありませんので、ツアーで行く際はカスタムメイドとなります。また、日帰りは厳しいので、事前にチャウドックにあるホテルを予約しておくのがおすすめです。
ベストシーズン
旅行は雨の確率が少ない乾季の時期に行くのがおすすめです。12月から5月頃を目安に計画してみましょう。ただし、旧暦のテト正月期間は、多くの仏教徒が廟主處聖母に参拝に訪れるため、ホテルの予約が取りにくくなります。
現地での移動方法
ホーチミンなどの都心では見かけない
町中の主な移動手段は、「セーロイダップ」と呼ばれる人力車。あまり遠くへは行けませんが、町の中心部の散策や、サム山までは連れいってもらうことができます。料金は乗る前に交渉してください。
押さえておきたい名物
匂いはかなりクセがある
「マム(Mam)」と呼ばれる魚介を発酵させた料理がチャウドックの名物。町中やサム山にはマムの専門店がずらりと並んで、発酵食品特有の匂いを漂わせています。そして、旅行者におすすめなのが、このマムをスープにした「ラウマム(Rau Mam)」という鍋料理です。ホテル併設のレストランや、町中の食堂で食べることができます。濃厚の味わいやクセのある匂いは、やみつきになる人が続出しています。
旅の拠点はチャウドック市場
年中無休の活気ある市場
旅行者にとって、観光の中心はチャウドック市場となります。徒歩圏内には長距離バス会社の「フンチャンバス」の事務所があるので、個人で来た場合は、そこで帰りのバスチケットを手配することができます。
お店の数は約1000ほど
チャウドックは屋内市場で、魚介を発酵させたマムの匂いが漂っています。また、チャウドック市場に面して通る、「チラン通り」、「バクダン通り」にもお店は続いていて、チャウドック市場の建物を中心に、周辺一帯が市場と化しています。
地元の人たちと交流
ダーフック村にて
チャウドックの市場付近を歩いていると、「ボートに乗らないか」と声をかけてくるベトナム人がいます。ここでは、ボートに乗って川を渡り、ダーフック村と呼ばれる少数民族のチャム族がいる村を散策することができます。チャウドックで暮らすチャムの
人々はイスラム教を信仰しており、女性はスカーフを頭に巻いています。
自然と暮らす人々の貴重な生活の一コマを垣間見れる
ボートで川を渡っている道中、至るところに見えてくるのが水上に建つ家々です。中には水上に工場を建てている人もいますが、その多くはここで暮らしています。日用雑貨を売る小売店や、ガソリンスタンドまであります。