タフな骨格が、乗り手に優しさをもたらす
デリカD:5の特徴的なところは、先述のオフロード走破性にありますが、もう一つは「骨格」と言って良いかもしれません。実はこの骨格が「タフで優しい」の秘密を握っているのです。リブボーンフレームと呼ばれるその骨格は、4つの大きな四角い輪が前から後ろまで並んでいるカタチです。太い肋骨が4つあると想像してもらうといいかも知れません。
このリブボーンフレームの採用だけでなく、本気でオフロードを走れるように、かなりボディ剛性が高められています。その結果、足回りがしっかりと働き、乗り心地が優しくなっているのです。
ほかの2Lクラスのミニバンと乗り比べると、きっとすぐにその違いがわかるハズです。オフロードでなく、普通に高速道路を走っていても(遠くへ出かけるミニバンなら、高速道路は当然走りますよね)、変な揺れが体に伝わりません。ですからドライバーはもちろん、乗員の疲労も少ないと思います。
夜間での走行に十分配慮されているのもこの車の特徴の一つです。全車にディスチャージヘッドライトが標準装備。さらに交差点や山道のカーブを走行する際に、曲がる先を照らしてくれるアクティブコーナーリングライトも標準で装備しています。
さらにグローブボックスの上段はエアコンの送風を利用した保冷・保温機能が付くのですが、500mlペットボトルなら3本、缶コーヒーなら9本収納できるほど容量が大きいんです。このように「出かける」ということに対する配慮があれこれされているというわけです。
排気量は2.4L(レギュラー仕様)、組み合わされるミッションはCVTです。2L&5ナンバーサイズのトヨタ/ヴォクシークラスよりは排気量やサイズともに少し大きいけれど、アルファードよりは小さいという、独特のポジション。
その大きさゆえ、死角が気になるところですが、車の全周囲をモニターで確認できるマルチアラウンドモニターも用意されています。
さらに2013年1月からはファン待望のクリーンディーゼルエンジンを搭載したモデルが登場。こちらはまだ新車時(341.9万円)の半額とはいきませんが、長距離を走る際にトルクが太いディーゼルエンジンは、運転がラクで燃料費も安くて大きな魅力です。
他にも褒めるべき点はたくさんあるのですが、この車の「タフで優しい」というところは、ご理解いただけたのではないでしょうか。
家族や友だちを乗せて走ることが多いミニバンだからこそ、いろんな所へ行きたいし、ドライブ中は快適に過ごしたくなるハズ。デリカD:5はそんな願いを叶えてくれる唯一のミニバンなのです。
このように、しっかり調べてみればお買い得な車種は意外とあるものです。あなたも一度、探してみてはいかがでしょう。
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